ニュース 2017.09.30. 12:00

節目の10万本塁打 最も貢献“してしまった投手”とは…?

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本塁打1位は王さん。では、被本塁打の1位は…?(C)KYODO NEWS IMAGES

被本塁打の1位といえば…?


 9月29日、オリックスのクリス・マレーロがロッテ戦で今季第19号の本塁打を放ち、これがプロ野球通算10万号のメモリアル弾。来日第1号が“ベースの踏み忘れ”によって取り消された男がメモリアルを刻むという奇跡的な展開は大きな話題を呼んだ。

 1936年にランニング本塁打で生まれたプロ野球第1号から81年。1本ずつ積み上げて大台を迎えたわけであるが、本塁打は“打った方”が歴史に名を残し、“打たれた投手”というのはあまり取り上げられないものだ。

 今回は10万号に貢献してしまった“投手”の方に注目。まずはあまり見ることがないであろう『被本塁打』の歴代ランキングをご覧いただきたい。

【通算被本塁打ランキング】
1位 560本 鈴木啓示(1966~1985年/4600.1回)
2位 490本 山田久志(1969~1988年/3865.0回)
3位 412本 東尾 修(1969~1988年/4086.0回)
4位 380本 北別府学(1976~1994年/3113.0回)
5位 379本 金田正一(1950~1969年/5526.2回)
6位 374本 平松政次(1967~1984年/3360.2回)
7位 370本 米田哲也(1956~1977年/5130.0回)
8位 365本 小山正明(1953~1973年/4899.0回)
9位 362本 工藤公康(1982~2010年/3336.2回)
10位 359本 柳田 豊(1970~1987年/2357.2回)
11位 358本 三浦大輔(1992~2016年/3276.0回)
12位 341本 山本 昌(1986~2015年/3348.2回)
13位 328本 成田文男(1965~1982年/2781.0回)
14位 326本 松岡 弘(1968~1985年/3240.0回)
15位 325本 坂井勝二(1959~1976年/2839.2回)

 本塁打数トップといえば、多くのファンは王貞治氏をパッと思い浮かべるだろう。では、「被本塁打のトップは?」と聞けけば…?鈴木啓示氏の名前が出てくる人は相当な野球マニアである。

 500本以上の本塁打を打たれたのは鈴木啓示氏ただ一人となっており、400本以上で見ても山田久志氏、東尾修氏の2名を加えた3人だけ。上位が飛び抜けた格好となっている。

 最近までプレーしていた投手でいうと、現ソフトバンク監督の工藤公康氏がトップ10に入る第9位。一昨年まで現役だった山本昌氏は341本で12位、昨年まで現役だった三浦大輔氏は358本で11位に入っている。


現役は上位4名が左腕


 では、現役選手のランキングも見てみよう。

【現役選手・被本塁打ランキング】
1位 289本 石川雅規(ヤクルト/2559.2回)
2位 171本 成瀬善久(ヤクルト/1548.0回)
3位 168本 杉内俊哉(巨人/2091.1回)
4位 165本 和田 毅(ソフトバンク/1652.2回)
5位 159本 大竹 寛(巨人/1613.2回)
5位 159本 内海哲也(巨人/1887.2回)
5位 159本 涌井秀章(ロッテ/2061.2回)
8位 149本 岸 孝之(楽天/1688.1回)
9位 137本 久保康友(DeNA/1540.1回)
10位 136本 能見篤史(阪神/1592.0回)

 こちらも1位は断トツ。ヤクルトの石川雅規が唯一の200本台で、300本まであと「11」となっている。上位4名が左腕となっているのも興味深い点だ。

 メモリアル弾に沸いた29日の夜にも、その後すぐに15万、20万号へ向けたカウントはスタートしている。本塁打を打つ打者と同時に、“打たれる投手”にも注目だ。



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