ニュース 2014.11.14. 17:18

あくびで1000万円アップ? 選手vs球団の白熱バトル…契約更改のあれこれエピソード

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2010年オフ、3億5000万円の球団提示を保留し、その後名言を放った杉内俊哉投手(当時、ソフトバンク) © KYODO NEWS IMAGES
日米野球で侍ジャパンが熱戦を繰り広げているが、プロ野球界はストーブリーグが本格化。選手が一年間の働きを評価される、『運命』の契約更改が真っ只中だ。

 契約更改での選手対球団のバトルはオフシーズンの楽しみの一つ。ただ、最近は事前の下交渉などが頻繁に行われていることもあり、契約更改交渉の場は円滑に進むケースが増えている。そのため、会見で選手が憤慨している光景を見る機会が減っているのは寂しい限りだ。

 とはいえ、近年でも年俸調停に持ち込んだ涌井(当時西武)や、交渉中に担当者の携帯電話が鳴り憤慨した赤田(当時西武)など、様々なバトルが繰り広げられている。以下は2000年以降の契約更改トラブルの一覧である。今年はどのようなドラマが起こるのだろうか。


<過去の契約更改で起きた選手vs球団の“銭闘”まとめ>

○ 諸積兼司 「おかしい。こんなことは許されない」(2004年・ロッテ) 

03年に50%近いダウンの2800万円で契約していた諸積は、04年オフの交渉では自分の成績に近いBクラス球団選手の年俸リストを自ら作成し契約更改に臨んだ。しかし、この年も20%減の2240万円の提示に憤慨。「おかしい。こんなことは許されない」と発言した。結局、球団側も譲歩し、2700万円でサイン。


○ 井端弘和 「金額を見た瞬間に足がガクガク」(2005年・中日)

05年オフの契約更改で3500万円アップの年俸1億7500万円の提示を保留。会見で「ショックで震えることってあるんですね。金額を見た瞬間に足がガクガクになりました」と発言した。その後の交渉で6000万円アップの2億円を勝ち取った。


○ 福留孝介 「井端が1回ゴネて3000万あがるのはおかしい」(2005年・中日)

前年(04年オフ)に2億円の現状維持で更改も、不満たらたらだった福留。翌05年は自身初の100打点超えを果たすなど成績を伸ばしたが、アップ幅が少ないことに憤慨。井端の契約更改を引き合いに出し「井端が1回ゴネて3000万あがるのはおかしい」と発言したほか、「年俸が上がらないから車が買えない」などの恨み節を連発し、結果は7000万円増の2億7000万円でサイン。


○ 赤田将吾 担当者の携帯が鳴っただけで交渉打ち切り!(2006年・西武)

06年オフ、交渉中に球団職員の携帯電話が鳴ったことに腹を立てた赤田は、この日の交渉を打ち切りに。その後、和解して2100万円アップの6000万円で契約更改。
ショックのあまり、トイレで涙を流すほどだったようだが…そこまでのことだったのだろうか。


○ 関本賢太郎 あくびNG!でも、おかげで1000万円勝ち取った…?(2006年・阪神)

赤田と同様に、06年オフの契約更改席上で担当者にあくびされたことを理由に1000万円増の年俸4000万円を保留。
最終的に、最初の提示からさらに1000万円上乗せされ、2000万円アップの5000万円で契約。ということは、あくびのお詫びが1000万円!?


○ 中村紀洋 6回の契約交渉も決裂で自由契約に(2006年・オリックス)

06年オフ、シーズン中に負傷した左手首の故障を「公傷」と主張し球団と対立。球団は60%減となる8000万円の単年契約を提示していた。
6回も契約交渉が行われるも、合意ができず自由契約。2月に中日のテスト生として参加、育成選手で同球団に入団した。


○ 涌井秀章 史上7人目の年俸調停で歴史的な勝利(2010年・西武)

10年オフ、2億2000万円の現状維持を球団から提示される。涌井の主張は2億7000万円。球団は勝負どころで涌井が活躍できなかったことがV逸の原因だと主張。たしかに14勝8敗ながら、防御率は3.67と安定感を欠く姿は見受けられた。交渉は平行線をたどり、年を越した1月中旬に史上7人目となる年俸調停を申請。涌井の主張が認められ、15%アップの2億5300万円の裁定が下った。


○ 杉内俊哉 「携帯電話と同じ。新規加入者にはいい条件で、既存の人にはそのまま」(2010年・ソフトバンク)

16勝7敗で最優秀投手に輝いた10年オフの契約更改で、5000万円アップの3億5000万円が球団から提示。金額自体には隔たりが小さかったようだが、大幅減額の可能性がある新しい年俸システムや球団の姿勢などにご立腹の杉内は「携帯電話と同じですよ。新規加入者にはいい条件で、既存の人にはそのまま」と、親会社の本業に関連させて皮肉たっぷりに発言。翌年、FAで巨人に旅立っていった。

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