ニュース 2018.09.26. 21:20

優勝試合はスタメン全員が生え抜き 今年も光った“カープ育ち”の選手たち

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リーグ3連覇を達成した広島(C)KYODO NEWS IMAGES
 リーグ3連覇を達成した広島の中心を担ったのが、今季も生え抜きの選手だった。

【9月26日ヤクルト戦の広島のスタメン】
1(遊)田中広輔 13年D3位(社会人)
2(二)菊池涼介 11年D2位(大学)
3(中)丸 佳浩 07年高D3位(高校)
4(右)鈴木誠也 12年D2位(高校)
5(一)松山竜平 07年大・社D4位(大学)
6(左)野間峻祥 14年D1位(大学)
7(捕)会沢 翼 06年高D3位(高校)
8(三)安部友裕 07年高D1位(高校)
9(投)九里亜蓮 13年D2位(大学)

 リーグ3連覇を決めた9月26日のヤクルト戦のスタメンでは、9人中9人が生え抜きの選手。26日のヤクルト戦は初回に丸佳浩、松山竜平、野間峻祥、会沢翼の適時打、安部友裕の犠飛で5点を挙げる。その後も、生え抜き選手たちの活躍も光りヤクルトに10-0で勝利しリーグ3連覇を達成した。

 9月23日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島-DeNA戦』で解説を務めた田尾安志氏は「いい選手がいますよね。それも自前の選手、カープで育った選手たちがこうやって成長していますからね」と広島の育成力の高さに舌を巻く。

 さらに田尾氏は「常勝軍団を作るという事はファームを充実していないといけないし、コーチ陣もレベルの高い人を置かないといけない。努力しないといけないということですよね。他球団の出来上がった選手に頼らない。ファンの人たちからすると、応援しやすいですね」(9月26日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島-ヤクルト戦』)と語った。

 チームの軸となる“タナキクマル”こと田中広輔、菊池涼介、丸佳浩の3人は、菊池がドラフト2位、田中と丸はドラフト3位入団といずれもドラフト1位の選手ではない。“タナキクマル”とともに打線を引っ張る4番打者・鈴木誠也も、2012年ドラフト2位で入団した選手だ。ドラフト1位の選手だけでなく、2位以降で獲得した選手たちがしっかりとレギュラーに定着しているところに、スカウト力、育成力の高さがわかる。

 今季は若手の野間峻祥、西川龍馬がレギュラー格に成長し、さらに層が厚くなった。投手陣も昨季チーム最多の15勝をマークした薮田和樹、リーグ連覇を支えた今村猛、中田廉といった生え抜きが不振に陥ったが、ロングリリーフ、ビハインドゲームなど様々なポジションをこなす高卒2年目のアドゥワ誠が台頭した。

 次から次へと生え抜きの選手が出てくる広島。しばらくは黄金時代が続いていきそうな予感だ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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