ニュース 2020.01.25. 08:00

意外といない?西武・山川が見据える3年連続HR王

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西武・山川穂高 (C)Kyodo News

3年連続のホームラン王へ


 パ・リーグ2連覇中の西武の主軸を張る山川穂高選手と森友哉選手が、今年も沖縄県で合同自主トレを実施した。1月10日に公開した自主トレの中で山川は、悲願の日本一と共に「3年連続の本塁打王」という目標を掲げ、昨季途中に中村剛也に譲る格好となった「4番の座」の奪回を誓った。

 昨シーズンの山川は、3・4月(11本)、5月(11本)と本塁打を量産し、3・4月には月間MVPも受賞。5月には通産321試合目で日本人史上最速となる通産100号を記録するなど、その打棒でチームを支えた。

 しかし、その後は調子が上がらず、7月には月間打率.173、本塁打4本と低迷し、8月には4番の座を中村剛也に明け渡すことに。それでも8月は9本塁打、25打点と盛り返し、最終的には43本塁打、120打点という堂々たる数字を記録している。

 近年の数字を見ると、山川が掲げる「3年連続の本塁打王」もそれほど難しくはないのではないかとも思えてくるが、達成者は意外と?多くない。ケガでの離脱やライバルの存在、チーム事情など、いろいろな要素が絡み合うこともあり、長いプロ野球の歴史を振り返っても、達成者がほとんどいない“偉業”となっている。

 山川のチームメイトで、歴代単独3位、通算6度のホームラン王を経験している“ホームラン・アーチスト”中村剛也でさえ、成し遂げたことがない記録だ。


立ちはだかる3年連続の壁?


 2リーグ制になった1950年以降、3年連続でホームラン王に君臨したことがある打者は、パ・リーグでは3人だけ。セ・パを合わせても5人しかいない。2年連続までであれば、山川を含めて17人が19度達成。前述の中村はケガの影響などもあり3年連続はないものの、2年連続は3度記録している。それはそれで凄いが、3年連続がいかに難しいものであるかがわかるだろう。

 ちなみに3年連続以上の達成者は、中西太(西鉄)、野村克也(南海)、王貞治(巨人)、デストラーデ(西武)、バレンティン(ヤクルト)の5人。平成(1989年)以降ではデストラーデとバレンティンのふたりで、日本人はひとりもいない。

 “世界のホームラン王”こと、王貞治氏は13年連続(2年連続も1度)という信じられない記録を残しているが、野村氏も8年連続という数字を残している。そこに中西氏が4年連続、デストラーデ氏とバレンティンが3年連続で続く。このレジェンドたちに山川も続くことができるのか期待は高まるが、その偉業に王手をかけている選手がもうひとり。DeNAのソトだ。

 山川同様、2年連続での40発オーバーでキングの座を手にしており、新シーズンに向けてかかる期待は大きい。春季キャンプまであと1週間、今年は五輪の影響で開幕が早くなるが、両選手にはケガなく順調な調整を続けてもらい、3年連続のホームランキングという偉業に挑戦してもらいたい。


HR王の歴代連続記録


【パ・リーグ】
▼ 8年連続
・野村克也(南海)

1961年:29本
1962年:44本
1963年:52本
1964年:41本
1965年:42本
1966年:34本
1967年:35本
1968年:38本

▼ 4年連続
・中西太(西鉄)

1953年:36本
1954年:31本
1955年:35本
1956年:29本

▼ 3年連続
・O.デストラーデ(西武)

90年:42本
91年:39本
92年:41本

▼ 2年連続
・山川穂高(西武)

18年:47本
19年:43本

・中村剛也(西武)※3度
08年:46本
09年:48本
――――
11年:48本
12年:27本
――――
14年:34本
15年:37本

・松中信彦(ダイエー/ソフトバンク)
04年:44本
05年:46本

・N.ウィルソン(日本ハム)
97年:37本
98年:33本

・R.ブライアント(近鉄)
93年:42本
94年:35本

・落合博満(ロッテ)
85年:52本
86年:50本

・C.マニエル(近鉄)
79年:37本
80年:48本

・長池徳二(阪急)
72年:41本
73年:43本

・大杉勝男(東映)
70年:44本
71年:41本


【セ・リーグ】
▼ 13年連続
・王貞治(巨人)

62年:38本
63年:40本
64年:55本
65年:42本
66年:48本
67年:47本
68年:49本
69年:44本
70年:47本
71年:39本
72年:48本
73年:51本
74年:49本

▼ 3年連続
・W.バレンティン(ヤクルト)

11年:31本
12年:31本
13年:60本

▼ 2年連続
・N.ソト(DeNA)

18年:41本
19年:43本

・村田修一(横浜)
07年:36本
08年:46本

・T.ウッズ(横浜)
03年:40本
04年:45本

・落合博満(中日)
90年:34本
91年:37本

・R.バース(阪神)
85年:54本
86年:47本

・山本浩二(広島)
80年:44本
81年:43本

・王貞治(巨人)
76年:49本
77年:50本

・青田昇(大洋)
56年:25本
57年:22本

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