昨季はセ・リーグがエルドレッド（広島）、パ・リーグは中村剛也（西武）、メヒア（西武）が本塁打王のタイトルを獲得した。中村とメヒアは2リーグ制後初となる同一球団での本塁打王となった。今季は、球団史上初となるコンビで40発の期待が高まる。

　中村はオフに右肘遊離軟骨除去手術を受けたこともあり、開幕が間に合うか微妙なところだったが、順調に回復。すでにオープン戦にも出場し、2本のアーチを描いている。昨季は故障で出遅れたが、34本の本塁打放った。今季は開幕から出場できることを考えれば、40本塁打以上は実現可能な数字といえるだろう。

　中村とは対照的に、メヒアの状態が上がってこない。昨季シーズン途中に加入した事もあり、日本の春季キャンプは初参加。日本の寒さに慣れていないこともあってか、自慢の打棒を発揮することができず。オープン戦に入ってからも6試合に出場しているが、未だに本塁打はなし。気温が上がってから本領発揮となるのだろうか。

　また、同一球団による40本塁打コンビは、過去に近鉄の中村紀洋、ローズがコンビで01年と02年に2度、阪神の掛布雅之、バース、巨人のラミレス、阿部慎之助のコンビなどが達成している。西武は01年にカブレラが49本塁打放ったが、マクレーンが39本で40発コンビになれなかった。

【中村とメヒアの昨季成績】
中村剛也
昨季成績：111試 率.257 本34 点90

メヒア
昨季成績：106試 率.290 本34 点73

【主な同一球団40発コンビ】
●阪神（1985年）
バース：54本塁打
掛布雅之：40本塁打

●近鉄（2001年）
ローズ：55本塁打
中村紀洋：46本塁打

●近鉄（2002年）
ローズ：46本塁打
中村紀洋：42本塁打

●巨人（2010年）
ラミレス：49本塁打
阿部慎之助：44本塁打