今季プロ入り24年目を迎える大ベテランの三浦大輔（DeNA）は記録ラッシュの1年になりそうだ。

　まずは連続勝利記録だ。入団2年目の93年にプロ初勝利を挙げて以来、毎年白星を重ね、昨季7月13日のヤクルト戦で勝利投手になり、歴代3位タイとなる22年連続勝利記録に並んだ。今季1勝すると工藤公康（85年〜07年）、山本昌（88年〜10年）の23年連続に並びNPB記録になる。

　通算2500奪三振も残り95に迫っている。昨季は規定投球回に到達しなかったこともあり55奪三振にとどまったが、規定投球回に到達した13年は109奪三振、12年は107奪三振をマーク。開幕二軍スタートが濃厚だが、シーズン序盤に一軍登録され先発ローテーションを守ることができれば、今季中に十分達成可能な数字といえそうだ。

　ちなみに、現在通算2405奪三振の三浦は、NPB歴代9位に位置している。三浦の上には稲尾和久、江夏豊、金田正一といった日本野球界では伝説的な選手の名前が並ぶ。

　また、野手でも今季安打を放つと93年から続いている連続安打が23年となり、世界の本塁打王の王貞治氏の22年を抜くことになる。今季安打を放つと、張本勲氏、衣笠祥雄氏、門田博光氏に並び史上5位タイ。気は早いが今季だけでなく来季も安打を放てば、張本氏、衣笠氏を抜いて大島康徳氏に並ぶ。投手だけでなく、安打記録にも期待が高まる。

　今年の8月で50歳を迎える山本昌（中日）の最年長記録だけでなく、三浦の記録にも注目だ。

三浦大輔が今季達成されそうな主な記録

・23年連続勝利 ※NPB記録
・通算2500奪三振
・23年連続安打

【三浦大輔の通算成績】
投手：試515 166勝175敗 振2405 防3.54
野手：試551 率. 125（933−117）本1 点44

【23年連続勝利投手】
工藤公康（85〜07年）
山本昌（88年〜10年）

【通算2500奪三振以上記録した投手】
金田正一（4490奪三振）
米田哲也（3388奪三振）
小山正明（3159奪三振）
鈴木啓示（3061奪三振）
江夏豊（2987奪三振）
梶本隆夫（2945奪三振）
工藤公康（2859奪三振）
稲尾和久（2574奪三振）

【23年連続安打以上記録した選手】※NPBのみ
谷繁元信（89〜14年）26年
野村克也（56〜80年）25年
山崎武司（89〜13年）25年
大島康徳（71〜94年）24年
張本勲（59〜81年）23年
衣笠祥雄（65〜87年）23年
門田博光（70〜92年）23年
川相昌弘（84〜06年）23年