ニュース 2015.04.02. 23:43

メジャー2年目のマー君が新たな挑戦「相手の意表を突くボール」

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『報道ステーション』で対談したヤンキースの田中将大(右)と稲葉篤紀氏(左)[Getty Images]
 日本人メジャーでは4人目となる開幕投手を務めることになったヤンキースの田中将大が2日、テレビ朝日系の報道番組『報道ステーション』に出演し、昨季限りで現役を引退した稲葉篤紀氏と対談した。

 田中の最大の武器といえば鋭く落ちるスプリット。現役時代何度も対戦した稲葉氏も田中のスプリットについて「絶対にバッターが振るんですよ。僕もこのボールで三振してきました」と舌を巻くほど。

 田中は、メジャーでも強打者たちをスプリットで手玉に取り昨季、前半戦だけで12勝をマーク。しかし、昨年7月に右肘靭帯を部分断裂。2カ月間、メジャーのマウンドに上がることができなかった。

 故障の原因の一つとしてスプリットの投げ過ぎと言われているが田中は「スプリットの投げる投球数は増えましたけど、僕はそこが原因だとは思っていない」と話した。

 その理由についても「相手のバッターがどういう感じか分からないから抑えなければという思いが強かったので、いろんなバランスを崩した。いつもより体の張りが強かったり、体のダメージが大きかったことの蓄積でシーズンの中盤で(故障が)来てしまったのかな」と右肘の故障を分析。

 昨季の故障を踏まえて田中は今季、「同じスプリットでも、色んな投げ分けができたらいい。あとはいろんな球種バランスよく投げることができたら」と話し、その一つとして左打者の体に当たりそうなコースからストライクゾーンに投げるツーシーム。いわゆるフロントドアの制球力に磨きをかけ、投球の幅を広げようとしている。

 ツーシームを投げることについて「黒田さん(現広島)も多く投げていましたし、そういうものを見ていて有効なのかな」とし、オープン戦でもフロントドアのツーシームを試している。この球を投げることの効果として「フロントドアのツーシームは相手の意表を突くボールなので、それが投げられるようになれば自分のピッチングも幅が広がる」とした。

 現地時間4月6日のメジャー開幕戦で先発登板する田中は、今季伝家の宝刀スプリットだけでなく、ツーシームを駆使して打者を封じていく場面が増えていきそうだ。
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