ニュース 2015.10.25. 14:04

お買い得? CランクのFA権取得者たち

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国内FA権を取得した西武の脇谷亮太[BASEBALLKING]
 日本シリーズ中のヤクルトとソフトバンクを除いた2チーム以外は、今季の戦いを終えている。来季に向けて監督、コーチ人事など、にわかにストーブリーグが動き出した。

 その中でも、注目はFAだろう。昨季はFA宣言した金子千尋(オリックス)を巡り争奪戦となったが、結果的にオリックスに残留した。今オフも坂本勇人(巨人)、畠山和洋(ヤクルト)、摂津正(ソフトバンク)など大物選手たちが国内FA権を取得した。

 彼らはFAの補償対象選手ということもあり、移籍した場合は前球団に対して金銭補償、前球団が指名した選手1名を与える人的補償を支払わなければならない。チームの軸となる選手を獲得できる一方で、28人のプロテクトから漏れた選手たちを手放す可能性もある。

 そこで、注目されるのが金銭補償や人的補償などを発生することなく、獲得することができる年俸Cランクのたちだ。Cランクに当たるのが、国内FA権取得した大野奨太(日本ハム)、藤井淳志(中日)、小窪哲也(広島)、赤松真人(広島)、脇谷亮太(西武)、海外FA権を取得した亀井善行(巨人)などだ。ただ大野、小窪、赤松はFA権を行使せずに残留することが噂されている。 

 それでも、藤井、脇谷、亀井などがFA権を行使すれば獲得する球団が多く出てきそうだ。プロ10年目の藤井は大学、社会人を経てプロ入りしたこともあり今年で34歳。年齢が高いところは気になるところだが、成績も年々上がっている。

 今季は自己最多の117試合に出場。規定打席に届かなかったものの打率.294、6本塁打44打点と一定の成績を残した。守備では時折不味いプレーもあるが、肩が強い。10月上旬には阪神が、藤井の獲得調査を検討していると報道もあった。藤井は今オフ地元・愛知の中日に残留するのか。FA権を行使するのか注目だ。

 脇谷は、14年に西武から巨人へ移籍した片岡治大の人的補償選手として西武に入団。巨人時代は故障もあり思うような働きをすることができなかったが、移籍先の西武で出場機会を増やした。今季は一時3番に座るなど打撃が好調で、巨人時代の2010年以来となる100試合以上に出場した。

 亀井は、昨年の契約更改で球団から複数年契約を提示されたが、自身に甘い気持ちが出ることを恐れたため、単年で契約を結んだ。今季は主力の打撃不振などもあり、プロ入り初の4番を任されるなど、打率.272、6本塁打35打点を記録。09年には打率.290、25本塁打71打点と故障なく、出場できればレギュラーで活躍するだけの力は持っている。

 今オフ坂本、畠山、摂津といった大物たちだけでなく、Cランクの選手たちの動向も注目が集まりそうだ。

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