ニュース 2015.11.27. 17:00

“トリプルスリーコンビ”が受賞したMVP その選考方法は?

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MVPを受賞した柳田悠岐(左)と山田哲人(右)(C)KYODO NEWS IMAGES
 25日に行われた「NPB AWARDS 2015」の表彰式で、今季の日本プロ野球「最優秀選手賞(MVP)」が発表された。今年は両リーグともにトリプルスリーを達成したソフトバンクの柳田悠岐、ヤクルトの山田哲人が選ばれた。

 MVP表彰の歴史は古く、スタートは2リーグ制になる前の1937年春季リーグ戦までさかのぼる。当時の名称は「最高殊勲選手賞」で、2リーグ制となった50年以降も同じ名称だったが、63年から現在の名称である「最優秀選手賞」に変更された。

 現在の「最優秀選手賞」の表彰はその年に活躍したセ・パ両リーグからそれぞれ1名ずつ選出されているが、そもそもどのような選考方法で行われているかご存じだろうか?

 「最優秀選手賞」は、記者投票によって行われている。投票資格は全国の新聞、通信、放送各社に所属しているプロ野球担当記者で、今年はセ・リーグが270人、パ・リーグが230人に投票権が与えられた。投票用紙に選手3名を記載し、1位に5点、2位に3点、3位に1点を記入。それらのポイントが高かった選手が「最優秀選手賞」となる。

その他「NPB AWARDS 2015」で表彰されたベストナイン、三井・ゴールデングラブ賞、最優秀新人なども同じく記者投票で、投票資格も「最優秀選手賞」と同様に、全国の新聞、通信、放送各社に属しているプロ野球担当記者で選考している。

 一方で、「NPB AWARDS」でも特別表彰された先発完投型の投手1名に贈られる沢村賞は記者投票ではなく、選考委員会で決定する。47年に制定された沢村賞だが、81年までは記者投票。82年から現行の選考委員会方式となった。選考委員は原則5人で、15年度の委員は堀内恒夫(委員長)、平松政次、村田兆治、北別府学、山田久志と現役時代に実績を残した投手たちが沢村賞を選考した。

 また、プロ野球が2リーグ制となった50年から88年まではセ・リーグ投手のみの表彰だったが、89年からパ・リーグの投手にも対象枠を拡大するなど、システムを変更しながら現在の形となっている。
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