現地時間2日（日本時間3日）、サンフランシスコ・ジャイアンツをFAとなっていた青木宣親がシアトル・マリナーズと単年契約で合意したと『CBSSports.com』ほか複数メディアが報じた。

　メジャー4年目の今シーズンは新天地・サンフランシスコで悲願の世界一を目指すも、右足の骨折や脳しんとうなど、後半戦は死球によるアクシデントに見舞われて出場機会が減少。終わってみれば出場数は4年目で自己最少の93試合に留まり、打率.287、5本塁打、26打点でシーズンを終えた。

　ジャイアンツは契約延長のオプションを持っていたが、終盤なかなか復帰できなかったことなども相まってそれを行使せず。青木はFAとなり、移籍先を探していたところだった。

　脳しんとうによるダメージは心配されたものの、この4年間で.355/.356/.349/.353と安定して高い出塁率を残している点はリードオフマンを求めるチームにとって大きな魅力。出塁率が高く、守備が安定した外野手を探していたマリナーズが青木に白羽の矢を立てた。

　メジャー5年目にして4球団目の所属となる青木。かつてイチローも躍動したセーフコフィールドの舞台でどんな活躍を見せてくれるのか、今から期待が膨らむ。

　ちなみに、いまや青木の番号として浸透しつつある23番だが、マリナーズでは主砲のネルソン・クルーズが使用中。「23」のほかにはヤクルト時代に「1」を背負い、メジャーのキャリアをスタートさせたブリュワーズでは「7」を背負ったが、果たして新天地で背負う番号は何番になるのか。こちらも注目だ。

青木宣親

出身：日本
生年月日：1982年1月25日（33歳）
投打：右投左打
ポジション：外野手
経歴：ヤクルト（04～11）－ブリュワーズ（12～13）－ロイヤルズ（14）－ジャイアンツ（15）－マリナーズ（16）
[今季成績] 93試　打率.287　本5　点26　盗14　四球30　三振25　出塁率.353　長打率.380　OPS.733
[通算成績] 531試　打率.287　本24　点156　盗81　四球171　三振169　出塁率.353　長打率.386　OPS.740