ニュース 2015.12.11. 12:03

巨人・杉内が4.5億円ダウン 過去にもインパクトが残る契約更改があった?

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WBCに出場したことのある巨人の杉内俊哉 [Getty Images]
 巨人の杉内俊哉が10日契約更改交渉を行い、5億円からプロ野球史上最大のダウン額となる4億5000万円減の5000万円プラス出来高でサイン。杉内は10月に右股関節を手術した影響で、来季の開幕に間に合わないこともあり、自ら減額を申し出る形となった。

 杉内は球団を通じて「2012年から4年間、すばらしい条件で受け入れていただいたにもかかわらず、その期待に十分に応えられなかったとの思いもありました。そこで、私から球団にお願いし、来年度については基本年俸をギリギリまで抑え、出来高で評価していただくことで了解をいただきました。個人的には来年のできるだけ早い時期に戦線復帰したいと思っており、その上で、設定された出来高をすべてクリアすれば、『杉内は見事に復活した』と皆様に思っていただけるだろうと信じています」とコメント。

 巨人加入後、3年連続二ケタ勝利を挙げたが、4年契約を結んだことを考えれば、本人も期待に応えられなかったとの思いが強かったようだ。そうした背景もあり、減額を申し出たのだろう。

 今回NPB史上最大のダウン額というインパクトを残した杉内だが、ソフトバンク時代にも印象に残る契約更改を行っていた。16勝7敗という成績を残し最優秀投手に輝いた10年オフの契約更改で、球団から5000万円アップの3億5000万円の金額を提示。

 しかし、当時ソフトバンクが導入していた年俸システムや姿勢などに納得がいかず「携帯電話と同じですよ。新規加入者にはいい条件で、既存の人にはそのまま…」と親会社の本業に関連させて皮肉たっぷりに発言したということもあった。

 この発言をした翌年、杉内は防御率1.94の成績を残し、リーグ2連覇に大きく貢献した。4億5000万円ダウンとなった来季、杉内は2011年のように活躍することができるだろうか。

杉内俊哉の年俸推移

2002年 1500万円
2003年 1500万円
2004年 5300万円
2005年 4000万円
2006年 1億5000万円
2007年 1億2000万円
2008年 1億9000万円
2009年 2億3000万円
2010年 3億円
2011年 3億5000万円
2012年 3億5000万円
2013年 5億円
2014年 5億円
2015年 5億円
2016年 5000万円

※金額は推定

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