ニュース 2016.01.19. 18:00

“昇格即タイトル”という大成功例も…「二軍のタイトル」はブレイクへの足がかりになる?

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二軍で本塁打王、打点王に輝いた翌年の10年に本塁打王に輝いたオリックスのT-岡田
 キャンプまで2週間を切り、いよいよ春の訪れも近づいてきた野球界。新シーズンへ向けての話題が多いこの時期は、ブレイクの気配が漂う各チームの若手選手たちが度々ピックアップされる。

 中でも、昨年ファームで結果を残した選手たちにかかる期待は高い。ソフトバンクの上林誠知はブレイク候補の筆頭として挙げられる一人で、昨シーズンはファームで首位打者に最多安打、盗塁王と3つのタイトルを獲得した。

 ただし、当然のことながらタイトルを獲得するためには試合に出続けることが重要。ファームでタイトルを手にする選手というのは、裏を返すとそれほど好調なのに一軍からは声がかからなかった、ということが言える。

 一軍・二軍の入れ替えはチーム事情に大きく左右される部分ではあるが、果たしてファームで獲得するタイトルというのは一軍での活躍に直結してくるのだろうか…。そこで、ここでは直近10年間のファームのタイトルホルダーを調査。すると、中には翌年すぐに一軍の舞台でタイトルを獲得しているという強者も存在した。

 その一人として挙げられるのが、オリックスのT-岡田。高校時代は『浪速のゴジラ』と呼ばれ、05年高校生ドラフト1位でプロ入り。4年目の09年に二軍で19本塁打、59打点の成績を残し、ウエスタン・リーグの本塁打と打点の二冠に輝いた。同年のオフに岡田彰布が監督就任したこともあり、登録名を岡田貴弘から現在の『T-岡田』に変更。

 10年はオープン戦で結果を残すと、開幕から一軍で出場。3、4月、打率.206と低迷も、当時の岡田監督が我慢強く起用。交流戦でMVPに輝くと、7月には月間打率.333、9本塁打、21打点の活躍を見せ月間MVPも獲得。シーズン終盤に肉離れを発症したが、33本のアーチを描き本塁打王のタイトルを獲得した。

 角中勝也(ロッテ)は、11年に二軍で最高出塁率のタイトルを獲得。ロッテの外野は、サブロー、岡田幸文、清田育宏、伊志嶺翔大、荻野貴司など層が厚く、開幕は二軍スタート。4月中旬に一軍昇格すると、交流戦で首位打者。夏場に調子を落とした時期もあったが、打率.312で首位打者に輝いた。

 投手では、吉川光夫(日本ハム)がそれに当てはまる。プロ1年目の07年に高卒新人で日本シリーズに登板するなど、将来が期待された。しかし、制球に苦しみ、09年から3年間一軍で白星なし。それでも、11年は二軍で、最優秀防御率、最高勝率、最多勝と圧倒的な成績を残した。

 栗山英樹監督が就任した12年、一気に飛躍を遂げる。14勝5敗、防御率1.71と、メジャー挑戦したダルビッシュ有が抜けた穴を埋める活躍で、09年以来のリーグ優勝に大きく貢献。自身は最優秀防御率に輝き、パ・リーグMVPにも選ばれた。

 一方、二軍でタイトルを獲りながらも、一軍で活躍できていない選手もいる。オリックスや広島でプレーした迎祐一郎がそうだった。迎はオリックス時代の07年に打率.342、14本塁打、62打点で三冠王を達成したが、一軍に定着することができず、14年にユニフォームを脱いだ。

 昨年、二軍で首位打者の上林、投手三冠の岩崎翔(ソフトバンク)、最多勝の誠(西武)などは今季、一軍でタイトルを獲るような活躍を見せることができるだろうか。


二軍でタイトル獲得→翌年一軍でタイトルを獲得した選手

(※2006年以降)

・T-岡田
二軍成績:65試 率.295 本21 点59(09年)
一軍成績:129試 率.284 本33 点96(10年)
【タイトル】
二軍:本塁打、打点
一軍:本塁打

・角中勝也
二軍成績:75試 率.323 本7 点39(11年)
一軍成績:128試 率.312 本3 点61(12年)
【タイトル】
二軍:最高出塁率
一軍:首位打者

・吉川光夫
二軍成績:17試 9勝3敗 防1.64(11年)
一軍成績:25試 14勝5敗 防1.71(12年)
【タイトル】
二軍:最優秀防御率、最高勝率、最多勝
一軍:最優秀防御率

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