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山田哲人とマリナーズ青木宣親の共通点

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昨季リーグMVPに輝いたヤクルトの山田哲人
 マリナーズ青木と山田哲人。ヤクルト球団が生み出した2人の安打製造機。なぜ、このような打者が同球団から誕生したのか。そこにはヤクルト独自の練習法が大きく関わっていた。

 2011年、ヤクルトの春季キャンプ地・浦添。練習を終え、Tシャツ姿で引きあげる青木の姿を見て驚いた。明らかに見た目がおかしい。Tシャツからのぞいた腕の太さが半端じゃないのだ。青木はどちらかというと野球選手にしては小柄である。だが、上腕二頭筋の大きさがとにかくすごい。一体どんなウエイトトレーニングをしているのか?本人に聞くと「ウエイトはやってないです。この筋肉は、素振りで自然についたんです」と笑顔で話した。もしや山田も…。青木ほどではないが、やはり小柄な体にしては立派な上腕二頭筋である。

 ヤクルトのキャンプを見ると、その腕の太さに納得する。とにかく野手はバットを振る。特に青木が在籍していたころは、午前中にチーム練習メニューをこなすと、午後は自主練習のような日があった。その日の青木のメニューはこうだ。

午前10時 ウオーミングアップ・キャッチボール
午前11時 シートノック
午後12時 ティー打撃・フリー打撃
午後13時半 室内でのマシン打撃
午後15時 屋外でセンター方向へのトス打撃
午後16時 再び室内でのマシン打撃

 一方の山田は、練習ではもちろん、試合前も多方向からのティー打撃を欠かさず行っている。 そのティー打撃の種類は10種類以上あり、バランスボールに座りながら、歩いて助走をつけて打つ…など多彩。中でも山田本人が1番の効果と気に入っているのが「クロストス打撃」。打つ前バットを十字に切り、そのクロスしたポイントで球を打つというものだが、十字の中心が体の中心と位置づけ、そこでボールをとらえる感覚を身に着けたという。1種類のティー打撃を20球ずつ10種類行ったとしても200スイング。これにフリー打撃他が加わるから、山田もまたキャンプ中には1日約500スイングはしていることになる。

 2人の天才打者は「バットを振る」ことにより、誕生した。さらに、2人を間近で見ていたチームメートの畠山・雄平らも負けじとバットを振る。こうして2015年のヤクルトを象徴する、どこからでも得点できる抜け目のない打線ができたといっても過言ではないだろう。
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