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アレナド、ポージー…前田健太を迎え撃つメジャー軍団

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今季からドジャースでプレーする前田健太
 MLBロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まった前田健太。右肘や右肩に不安があると報じられた27歳は、果たして活躍できるのか。ナリーグには超級の強打者が揃う。前田は、いったい何勝できるのだろうか?

 ポストシーズンを戦うナ・リーグ西地区各球団の主砲が、前田を迎え撃つ。ロッキーズのノーラン・アレナド三塁手(24)。右投右打の強打者で3年連続ゴールドグラブ賞を受賞した昨季は、打撃でも開花。メジャーデビュー3年目にして、42本塁打、130打点の二冠を達成した。次に、ダイアモンドバックスのポール・ゴールドシュミット一塁手(28)。昨季は打率.321、33本塁打、110打点をマーク。13年には本塁打と打点の二冠を獲得したメジャー屈指の右投右打の強打者だ。そして、ジャイアンツの名捕手、バスター・ポージー(28)。今季は、打率.318、19本塁打、95打点と安定した成績を残し、12年には打率.336で首位打者にも輝くなど、右投右打の好打者だ。

 強打者揃いの中、前田がもっとも警戒しなければならないのが、カルロス・ゴンザレス外野手(30)だろう。昨季は打率.271、40本塁打(リーグ3位)、97打点(同7位)。打率は低く、バッティングにシュアさはないが、注目は本塁打。40本中、何と右投手から35本の荒稼ぎ。左投左打の右投手キラーなのだ。

 前田の生命線は、コントロール。そしてスライダーだろう。先発投手にとって、試合を組み立てる、試合を崩さないことが大きな役割になるが、その点は、大丈夫ではないだろうか。タイプ的には、昨年8月にノーヒットノーランを達成したマリナーズの岩隈久志(34)に似ているが、岩隈がメジャーで成功した理由にコントロールの良さが挙げられる。一級品のスライダーも、メジャー球は日本球に比べて縫い目が高く、変化球が曲がりやすいという。アウトコースのストライクゾーンが日本より広いということも、前田にとって有利に働きそうだ。

 一方で、やはり不安もある。ただでさえ右肘と右肩に不安が残るところに、中4日で登板するという過酷な日程。ヤンキースの田中将大やレンジャーズのダルビッシュ有ら、日本を代表するピッチャーも、中4日の厳しさを味わい、それが負傷につながった。登板過多で、開幕早々に故障してしまう可能性も否定できない。

 期待と不安。どちらもある。それでも期待が上回るとみる。故障さえなければ、という条件は付くが、二ケタ勝利はできるのではないか。身長は182センチと、メジャーの中でも小柄の部類に入る前田だが、ボールのキレ、打者とのかけひきや心理戦で持ち味を発揮する投球術で、勝負できるはずだ。広島時代にも、逃げない真っ向勝負の投球で、ピンチになるほど燃えた。その気持ち、メンタルの強さがあれば、大丈夫。日本人の打者に比べ振り回してくるイメージのメジャー。前田の真価は、そんな打者への対応を十分に熟知していることだ。
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