ニュース 2016.03.21. 11:45

WBC初制覇からちょうど10年…今も現役を続けている選手は?

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第1回WBCを制した侍ジャパン
 2006年日本時間3月21日(現地時間20日)に第1回WBCの決勝が行われた。侍ジャパンは、キューバとの決勝戦に10-6で勝利しWBCの初代王者に輝いた。

 あの日の試合を振り返ると、初回に侍ジャパンは、今江敏晃のタイムリーなどで4点を先制する。その裏、先発の松坂大輔が先頭打者本塁打を浴びるも、4回を1失点。終盤キューバに1点差に迫られたものの、9回にイチローのタイムリーなど4点を挙げ試合を決めた。

 あれから10年…。現在も現役を続けている選手は、32人中17人。投手では代表に選出されながらも大会前に故障で離脱した黒田博樹を含めると、MVPに輝いた松坂大輔や同学年の杉内俊哉、藤川球児、和田毅など7人が現役だ。

 中でも、上原は同大会で先発を任されていたが、この10年で大きく役割が変化した。巨人時代の07年に抑えを経験し、09年に海を渡ってからは一時先発を務めたものの、リリーフの期間が長い。

 13年のシーズン途中にはレッドソックスのクローザーとなり、同年のリーグチャンピオンシップで6試合中、5試合に登板し、1勝3セーブ、防御率0.00の活躍を見せ、リーグ優勝決定シリーズのMVPに選ばれた。さらにワールドシリーズでは、世界一の瞬間のマウンドに立つなど、メジャーを代表するリリーフとなっている。

 野手陣は当時世界を代表する1番打者に君臨していたイチローが、今年の10月で43を迎えるがまだまだ元気だ。メジャーデビューから続いていたシーズン200安打の記録は10年で途切れてしまったが、メジャー通算2935安打を記録。残り65本で3000安打に到達する。

 当時若手だった川崎宗則は、憧れの先輩・イチローの背中を追いかけて、12年から活躍の舞台をアメリカに移す。明るいキャラクターで、試合出場数こそ少ないがチームに欠かせない存在感を発揮する。

 また、渡辺俊介と岩村明憲の2人はMLB、NPBではなく、渡辺が社会人の新日鐵住金かずさマジック、岩村がプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの福島ホープスで選手兼任監督を務めている。

 4番を打っていた松中信彦や、チームをまとめた宮本慎也など多くの選手が現役を引退したが、少なくなった現役組の活躍に期待したい。

初代WBC王者メンバーで現役を続けている選手

【投手】
黒田博樹
松坂大輔
上原浩治
和田毅
藤川球児
渡辺俊介 ※
杉内俊哉

【捕手】
相川亮二

【内野手】
岩村明憲 ※
西岡剛
今江敏晃
新井貴浩
川崎宗則

【外野手】
多村仁志
福留孝介
青木宣親
イチロー

※渡辺は社会人の新日鐵住金かずさマジックでプレー
※岩村はプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの福島ホープスで選手兼任監督を務める

(一部記事に誤りがございましたので訂正いたしました。)
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