ニュース 2016.05.14. 09:00

語り継がれる、ある種の“伝説”…シーズン途中で帰国した助っ人たち

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正式に楽天を自由契約となったジョニー・ゴームズ (C)KYODO NEWS IMAGES

楽天・ゴームズが自由契約公示


 5月6日の夕方、楽天から衝撃的なニュースが発表された。

 今シーズンから新加入した助っ人外国人、ジョニー・ゴームズの契約解除…。メジャー通算162本塁打の触れ込みで入団し、大きな期待を受けていた男だったが、フタを開けてみればわずか18試合の出場で打率.169、1本塁打と散々な結果に。期待を大きく裏切る結果となってしまった。

 5月13日にはNPBから自由契約の公示も発表され、これで完全に楽天から1人の助っ人がいなくなった。その穴を埋める選手の獲得はあるのか、今後の動向に注目が集まっている。


実績ある選手ほど問題児が多い?


 今回、ゴームズの途中退団のニュースを聞いた楽天ファンの多くは、2年前に楽天でプレーしていたケビン・ユーキリスのことを思い出しただろう。

 第2回WBCでアメリカ代表の4番を担った男の入団に、楽天ファンのみならずプロ野球ファンからの注目が集まったが、本来の力を発揮することができず。ケガで二軍に降格すると、5月には途中帰国となり、そのまま日本に戻ることなくフェードアウトしてしまった。

 振り返ってみると、メジャーで実績のある外国人選手ほどシーズン途中で帰国をしてしまうというケースが多い気がする。

 例えば1960年代にヤンキースで活躍したジョー・ペピトーン。1973年シーズンの途中にヤクルト(当時アトムズ)へ入団した。

 デビュー戦で4番に抜擢されるなど、大きな期待を背負っていたが、その後は無断欠勤や仮病、途中帰国などのトラブルが相次ぐ。そんな状況だったのにも関わらず、球団が代理人と途中で解除することができないという条件付きの2年契約を結んでいたため、ペピトーンはヤクルトに残留した。

 しかし、ペピトーンはオープン戦に入っても日本に姿を見せず。結局そのまま“任意引退”という形で74年シーズン開幕前に契約を打ち切った。今考えても、史上最強クラスの“問題助っ人”である。


今なお話題に上がる衝撃的な退団劇


 1984年に近鉄に入団したドン・マネーも有名な選手である。

 ブリュワーズ時代にはメジャーのオールスターゲームに4度出場した経験を持つ屈指のスター選手。現役引退を決意していた1983年に、近鉄から熱心な誘いを受けて日本へとやってくる。

 開幕直後は5番に座っていたが、途中からは栗橋茂に代わって4番を務めるなど、打線の中心としてプレー。しかし、球団から用意された住居がそれはそれは劣悪な環境で、家族がホームシックにかかってしまう。

 加えてマネー自身も、近鉄の本拠地である藤井寺球場の粗悪な環境にモチベーションは下がっていく一方。異国の地で苦しむ家族と相談した結果、球団に早すぎる退団を申し入れた。結局5月6日の日本ハム戦に出場したのを最後に、そのままアメリカへと帰国している。


 1990年代では、やはりケビン・ミッチェル(ダイエー)とマイク・グリーンウェル(阪神)の存在が大きい。

 メジャーでMVPを獲得したという華やかなキャリアを持つミッチェルは、1995年にダイエーへと入団。開幕戦で満塁本塁打を放つ衝撃的なデビューを果たすが、4月下旬には“病気”を理由に途中帰国してしまう。

 その時点ですでに助っ人には冷ややかな視線が送られていたが、ミッチェルは再来日を果たす。しかし、8月に2度目の無断帰国をした際にはついに球団側も見切りをつけ、即刻解雇した。

 その2年後の1997年、レッドソックスの生え抜きスター選手だったグリーンウェルが阪神へ入団する。

 球団史上最高額の年俸3億円超という破格の条件でやってきた男だったが、春季キャンプの時点で一時帰国。この時点で嫌なにおいがプンプン漂ったが、開幕後の4月下旬にチームへ合流すると、初出場となった5月3日の広島戦で2安打、2打点の活躍を見せる。

 「グリーンウェルはやってくれる」と阪神ファンが手のひらを返そうと思った矢先、5月11日の巨人戦で足に自打球を受けると、右足の甲を骨折。そこで骨折は野球をやめた方が良いという「神のお告げ」だったと言い出し、5月16日には帰国の途についた。

 戦力と思って獲得していた選手が途中でいなくなる。チームにとってこれ以上の誤算はないだろう。今後の緊急補強などの対応も含め、楽天の動向から目が離せない。

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