コラム

2年連続トリプルスリーの期待がかかる山田哲人の「苦手」を探る

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今季も活躍が期待されるヤクルトの山田哲人
山田哲人,

打撃5部門すべてでリーグ2位以内は史上2人目


 ソフトバンクの柳田悠岐とともにトリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人。38本塁打、34盗塁はそれぞれリーグトップで、本塁打と盗塁のタイトルを同一シーズンで獲得したのは史上初の快挙だった。2冠以外にも山田は打率、打点、安打がセ・リーグ2位。5部門すべてでベスト3入りは過去に6人しかおらず、すべて2位以内は1958年長嶋茂雄(巨人)以来、史上2人目のことだった。球史に燦然と輝く成績でチームを14年ぶりの優勝に導き、日本を代表する打者へと成長した。

 2016年シーズンは2年連続トリプルスリーの期待もかかる山田だが、苦手としているセ・リーグの対戦相手や球場はあるのだろうか。

山田のセ・リーグ対戦球団別の通算成績は以下の通りだ。
DeNA:254打数87安打12本塁打 打率.343
広島:272打数93安打11本塁打 打率.342
阪神:248打数76安打11本塁打 打率.306
巨人:286打数81安打14本塁打 打率.283
中日:256打数72安打14本塁打 打率.281

 DeNAと広島に対し高打率を残しているが、昨季で限ってもDeNAに対し打率.404、広島には.423を残すなど、両チームを得意にした。逆に通算では、巨人、中日といった投手力が比較的安定しているチームからあまり打てていないが、とくに昨季は巨人に対し打率.219と苦手にした。

 また、盗塁面では阪神に対しプロ入り以降で通算8回企図して成功は6回とセ・リーグの球団でもっとも少ない。昨季も2回の企図しかなく成功は1回だった。

 球場別の成績では、本拠地の神宮球場で通算693打数242安打41本塁打、打率.349とさすがに高い数字を残している。神宮球場以上に得意としているのがマツダスタジアムで137打数48安打6本塁打、打率.350。

 逆に苦手としている球場は、通算134打数33安打3本塁打、打率.246のナゴヤドーム。そして、110打数27安打、打率245で本塁打も1本しか打っていない甲子園球場だ。2年連続トリプルスリーを達成するためには、甲子園やナゴヤドームでの打撃、阪神戦では盗塁もポイントになりそうだ。

巨人の外国人投手をとくに苦手としている山田


 次に個人投手別の対戦成績を見てみよう。日本人投手に対しては1280打数411安打65本塁打、打率.321。外国人投手に対しては267打数75安打6本塁打、打率.281と外国人投手に対して分が悪い。とくに中日のネイラーに対し10打数1安打。巨人のポレダには15打数3安打、マイコラスには10打数1安打、マシソンには19打数2安打と抑えられている。巨人の外国人投手対策が必要だ。

 通算10打数以上対戦している日本人投手で山田が苦手としているのは、山口鉄也(巨人)に15打数3安打、岩崎優(阪神)に17打数3安打。三嶋一輝(DeNA)には23打数3安打、打率.130と特に抑えられている。また、菅野智之(巨人)に対しては打率こそ.241(29打数7安打)だが、喫した三振は個人別では最多の10。

 あれだけの成績を残したのだから、今季は他球団から徹底マークされるだろう。山田がそのマークにどう迎え撃つか注目したい。

文=京都純典(みやこ・すみのり)
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