コラム 2016.02.16. 11:30

“対岸の火事”ではなかった「薬物問題」…清原逮捕の余波

清原の一連の事件が日本にもたらす影響とは…

「薬物撲滅」へ向けたひとつのキッカケになるか…


 清原和博容疑者が逮捕され、早1週間が過ぎた。

 ここにきて世間を賑わせたのが、巨人時代の元同僚である野村貴仁氏。かつてのメジャーリーガーは変わり果てた姿で連日インタビューに応じ、当時の事を赤裸々に語った。

 野村氏は現役時代、清原や同僚にアンフェタミン系の興奮剤「グリーニー」を手渡し、自らも服用して試合に臨んでいたという。

 この「グリーニー」という興奮剤。飲むと集中力が増し、覚せい剤に似た効果が得られるという(一般的には覚せい剤の20分の1程度の効果と言われているそう)。1997年から5年間にわたり巨人に在籍していた野村氏は、同僚でもある清原にこの薬を渡していたというのだ。

 当時の巨人番記者によると、「巨人で流行っていたのは事実です。僕が確認しているだけで、野村氏やI投手、そして清原は常連でした。また当時のニ軍でも服用している選手はいましたよ。ニ軍は野手の方が多かったと思います」と当時を振り返る。

 また、「試合直前になると明らかに雰囲気がおかしいんですよ。試合前の練習で普通に穏やかに会話していたのに、いざ試合直前になると顔を真っ赤にして、目を充血させながらグランドに出てくるんです。当時は、また飲んだなって感じでしたけど…」と表情を曇らせた。

 当時、NPB(日本プロ野球機構)はそれほどドーピングに関しては力を入れておらず、選手もやりたい放題だった。ようやく本腰を入れて検査を始めたのが2007年。それ以降NPBはアンチ・ドーピングガイドを掲げ、ドーピング検査を実施するようになった。

 巨人で「グリーニー」が公になったのは、当時所属していたルイス・ゴンザレスが試合後のドーピング検査で引っかかったのがキッカケ。1年間の出場停止処分を受け、球団は契約を解除した。

 メジャーリーグでは、ステロイドをはじめとした“薬物問題”が大きな問題となっている。

 日本でも定期的に検査は行われているが、選手や関係者、そしてファンも「薬物問題」に対する意識はアメリカとくらべると薄いというのが現実だ。

 今回の清原の事件や野村氏の証言にもあるように、日本のスポーツ界でも「薬物」が入手でき、蔓延し得る環境にあるのは事実であろう。この事件を糧に、各球団そしてNPBにはより徹底した検査や対応が求められる。

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6 ヤクルト 24 29 1 2
順位チーム
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