コラム

6人がシーズン20発超え…驚異の巨人史上最強打線

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こちらが2004年・巨人の メインオーダー

チーム史上最多の得点と打点、本塁打はプロ野球新記録!


 80年以上の歴史を持つ巨人軍。“球界の盟主”なる異名をとり、これまでにリーグ優勝は36回(1リーグ時代を含む)、日本一22回という輝かしい功績を残してきた。

 そんな伝統ある球団の歴史の中で、一体どの時代の打線が史上最高だったのだろうか…。

 もちろん、昭和40年から48年まで9年連続で日本一になった時、いわゆる“V9時代”と呼ばれた時がチームとして「最高」だったと言っても異論はないはず。走・攻・守、トータルで他チームを圧倒していた。だからこそ、勝てた。

 しかし、打線だけを考えたとき、巨人史上最高だったのは、この時期ではないのではないか。

 そこで挙げたいのが2004年、堀内恒夫監督が率いていた時代だ。一体、どれほどのオーダーだったのか。この年の主なラインナップを見てみよう。

【2004年・巨人の主なスタメン】
(※左から打順とポジション、名前、打率、本塁打、打点の順)
 
1.(ニ)仁志敏久 率.289 本28 点60
2.(左)清水隆行 率.308 本16 点60
3.(中)ローズ  率.287 本45 点99
4.(右)高橋由伸 率.317 本30 点79
5.(一)ペタジーニ 率.290 本29 点64
6.(三)小久保裕紀 率.314 本41 点96
7.(捕)阿部慎之助 率.301 本33 点78
8.(遊)二岡智宏 率.269 本9 点49
<控え>
清原和博 率.228 本12 点27
江藤 智 率.227 本4 点15
元木大介 率.240 本2 点13

 小久保は、巨人の右打者として初となるシーズン40本塁打を達成。タフィー・ローズは本塁打王を獲得するなど、本塁打の魅力を満喫できた1年だった。この年の巨人のチーム本塁打は、通算259本。これは今なお史上最多記録として輝いている。

 そんな中でちょっと残念だったのが、清原と江藤が本調子ではなかったこと。この2人が完全な状態だったら、チーム本塁打300超えも夢ではなかった。

 2004年のチーム総得点738点とチーム総打点719点は、ともにチーム史上最多。では、なぜセ・リーグ3位に終わったのか。投手陣の不調もあったのだが、それでもこの最強打線で優勝できなかったことは、にわかに信じられない。

 セリーグ記録の33試合連続本塁打を樹立、しかも開幕から。つまり、開幕から33試合は必ず誰かが本塁打を打っていたことになる。驚異的な記録である。(※ちなみに、日本記録は1986年・西武の35試合)

 あの長嶋茂雄終身名誉監督も「史上最強打線」と名付けた。1980年に近鉄がチャーリー・マニエル、羽田耕一、栗橋茂らを擁して239本塁打を放ち、「いてまえ打線」と呼ばれた打線をはるかに凌駕したのだ。

 2004年は松井秀喜がメジャーへ移籍して2年目。阿部慎之助の台頭や、小久保の加入、ローズやペタジーニといった外国人にも恵まれた。

 あれからおよそ10年後……巨人が貧打に苦しむことになっているとは、当時の誰もが思っていなかったことだろう。こんな打線、もう一度だけでいいから、見てみたい。
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