コラム 2016.02.26. 19:00

2強・2弱の狭間で…マーリンズの立ち位置と勝ち進むための「3つのポイント」

メジャー通算3000本安打などの大記録がかかるイチロー

マーリンズの評価とは…


 メジャーリーグでは野手組のキャンプ合流も始まり、いよいよ球春到来の雰囲気が漂ってきた。

 MLB公式サイトの「スポーツ・オン・アース」(以下SOE)というコーナーでは、先週から6週にわたって各地区の展望を紹介している。今週はナ・リーグ東地区の予想順位、予想成績、各チームの展望などが発表された。

 予想順位&成績は以下の通りだ。

【ナ・リーグ東地区】
1.ナショナルズ 94勝68敗
2.メッツ 92勝70敗
3.マーリンズ 76勝86敗
4.フィリーズ 66勝96敗
5.ブレーブス 60勝102敗

 イチローが所属するマーリンズは、2強2弱に挟まれる形の3位予想。昨季の71勝91敗から“5勝”の上積みが期待されている。

 同コーナーでは、今季はメジャー全体が混戦になることを示唆しており、全30チーム中5チームを除く25チームにプレーオフを狙える戦力が備わっていると分析。5チームのうち、2チームがフィリーズとブレーブスだという。確かに再建モード真っただ中の両チームは、オフの動向も数年先を見据えたものが目立った。


チームの成績とイチローの試合数は反比例…?


 これまでメジャー通算15年間で一度もワールドシリーズに出場していないイチローにとって、3000安打や500盗塁といった個人のマイルストーン以上に欲しているのが世界一の美酒なのかもしれない。

 「SOE」でも触れているが、マーリンズにはメジャー屈指のスタープレーヤーが2人いる。14年ナ・リーグ本塁打王、26歳のスタントンとキューバ出身の23歳・剛球右腕フェルナンデスだ。

 若い2人が将来のマーリンズを引っ張る存在であることは疑いようがない事実だ。しかしスタントンは昨季、左手骨折などで74試合の出場に終わり、フェルナンデスもトミージョン手術明けの昨季は11試合の登板に留まった。引き続きイニング制限がある中で今季を迎える。

 昨季は4番手外野手として開幕を迎えたイチローだったが、結果的にはメジャー屈指ともいわれた外野陣3人にケガや不調が重なり、チーム最多の153試合に出場した。今季もイチローの出場機会が増えることがあれば、それはチームの低迷を意味しているといっていいだろう。3000安打到達を願うファンにとっては複雑なチーム状況ということだ。

 マッティングリー監督は、イチローの“出場機会減”を示唆しているようだが、プレーオフを狙えるチーム状況であれば至極当然の発想だろう。


プレーオフ進出へ向けた「3つのポイント」


 それでは昨季71勝のマーリンズは今季本当にプレーオフを狙えるのだろうか。

 カギになるのは、同地区内のライバルチームとの対戦になる。特に“2弱”と目されるブレーブスとフィリーズからいくつ貯金をつくることができるのか、が重要になる。

 昨季はブレーブス、フィリーズ、ナショナルズの3チームに9勝10敗、メッツには8勝11敗といずれも負け越した。一方、昨季の開幕前の下馬評ではマーリンズと大差なかったメッツは、ブレーブスに11勝8敗、フィリーズには14勝5敗と“2弱”から大きく勝ち越し、ワールドシリーズ進出を果たした。

 昨季は開幕から監督問題などゴタゴタが続いたが、今季はまず開幕でつまずかないこと。さらに2人のスター選手の“完全復活”、そして地区内対戦で貯金をつくる。この3つがポイントになるだろう。

 個人記録達成以上に、ワールドシリーズで躍動するイチローの姿を見たいと願うファンは多い。


文=八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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