コラム 2016.02.29. 11:15

岡本和真 巨人待望の右の大砲候補を「8番サード」で起用すべきか?

無断転載禁止
活躍が期待される巨人の岡本和真(写真は高校時代)

岡本がレギュラー定着するには主力がカギ?


 昨シーズンまでとは別のチームのようだな。

 週末の東京ドームで巨人のオープン戦を観ながら、そう思った。由伸監督は開幕戦の相手でもあるヤクルト二連戦で先発オーダーを固定して臨んだ。2番左翼にはルーキー重信慎之介が入り、4番一塁は新外国人のギャレット、5番二塁はロッテから移籍して来たクルーズ、そして8番三塁は岡本和真を抜擢。初戦の先発マウンドに上がったのは昨年までリリーフのマシソン。故障離脱のマイコラスの代役を期待される中、5回5安打1失点と結果を残した。2戦目に先発した菅野も5回3安打無失点と3年連続開幕投手をほぼ手中に。この時期の結果そのものにあまり意味はないが、リーグ王者のヤクルト相手に連勝し、チームの仕上がりの順調さが見て取れた。

 そんな中、注目は由伸新監督が自軍の打線をどう立て直すかだろう。昨季はリーグ最低のチーム打率.243、さらに20本塁打以上0名は55年ぶり、2年連続で規定打席到達者の3割打者0名は2リーグ制後球団初と歴史的貧打に泣いた攻撃陣。長距離砲不在は深刻でオフにはメジャー122発男のギャレットを補強した。この左のスラッガーはオープン戦4試合で12打数5安打と好調をアピール、開幕後も「4番一塁」として期待が懸かる。

 だが、右の長距離打者がいない。ここ数十年、落合博満、清原和博、小久保裕紀、アレックス・ラミレスと「右の大砲」は常に外部補強に頼ってきた巨人。生え抜きの右のスラッガーは30年以上前に入団した原辰徳以来、出現していないチーム事情。となるとやはりキーマンは2年目を迎える岡本和真だろう。オープン戦ではいまだヒットなしと一軍の投手に苦しむ背番号38。昨季わずか1本塁打の19歳に過剰な期待は酷だが、結果は出なくとも「8番サード」で使い続けているところに由伸監督の意志を感じる。

 08年には今の岡本と同じ19歳の坂本勇人を「8番ショート」で起用し続けた原前監督。この時のチームには全盛期バリバリの小笠原道大とラミレスがいた。つまり下位打線で若手を我慢して起用できるチームの土台があったわけだ。ならば今の巨人に若手をカバーできる主軸がいるのか? 2016年シーズンに岡本をスタメン固定するためには、まずギャレットが4番に定着すること。そして阿部慎之助が打てる捕手としてある程度復活することが条件だと思う。もちろんあの年の坂本には144試合フル出場し、打率.257、8本塁打を記録できるだけの実力があった。岡本もまずは1軍で戦力になれるだけの最低限の数字を残さなければ抜擢のしようがない。

 いつの時代も新監督は自分のチームの核となるプロスペクトを集中的に起用するものだ。長嶋監督は松井秀喜、原監督は坂本勇人、そして由伸監督は岡本和真。数年後、その背番号24を継承できるほどのスラッガーに成長するのか注目である。


文=中溝康隆(なかみぞ・やすたか)

【PR】プロ野球を観戦するなら「DAZN Baseball」

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

春季キャンプ、オープン戦、公式戦、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西