中日の本拠地・バンテリンドームナゴヤ(写真=GettyImages)

 中日・細川成也は今季、故障で1ヶ月以上離脱した時期がありながら、20本塁打を放った。

 今季は4月終了時点で打率.195、2本塁打と苦しいスタートとなった中で、5月6日に故障により一軍登録を抹消。6月19日に再昇格すると、同月は1本塁打。6月が終わった時点で僅かに3本の本塁打しか打っていなかった。

 7月に入ると本塁打量産体制に入る。8日の巨人戦の第1打席に一発を放つと、9日の巨人戦でライデル・マルティネスから3ラン。同月31日にも再びマルティネスから2ランと、7月は打率.336、6本塁打、17打点の活躍で月間MVPに輝く。

 8月は4本塁打、9月も7本塁打。9月30日の巨人戦で、3年連続20本塁打を達成した。中日ではタイロン・ウッズ(05〜08年)以来となる3年連続20本塁打、日本人選手では福留孝介氏(03年〜06年)以来の快挙となった。

 09年本塁打王のトニ・ブランコは09年、10年2年連続30本塁打を放ったが、11年は16本塁打で3年連続20本塁打以上ならず。黄金時代を支えた和田一浩と森野将彦も09年と10年に20本塁打以上放ったが、和田が11年は12本塁打、森野が11年は10本塁打と、ブランコ、和田、森野の3人は揃って“2011年”に20本塁打に届かなかった。

 来季、バンテリンドームにホームランウイングが設置され、球場が少し狭くなる。この恩恵を受けて、細川は4年連続20本塁打以上、さらには自身初のタイトル獲得にも期待がかかる。

▼ 細川の中日移籍後の本塁打数

23年:24本

24年:23本

25年:20本

▼和田一浩、森野将彦、ブランコの09年〜11年の本塁打数

和田一浩

09年:29本

10年:37本

11年:12本

森野将彦

09年:23本

10年:22本

11年:10本

ブランコ

09年:39本

10年:32本

11年:16本

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