ロッテの小川龍成、友杉篤輝の“二遊間コンビ”は、チームに欠かせない存在になっている。
今季に入ってから1番・小川、2番・友杉の並びはあったが、9日の中日戦は今季初めて1番ショート・友杉、2番セカンド・小川の打順で出場した。0-0の初回先頭の友杉が、中日先発・マラーが投じた初球のストレートを、三塁線を破る二塁打で出塁すると、2番・小川も初球、武器とする三塁に絶妙のセーフティバントでチャンスを広げ、3番・西川史礁のセカンドゴロの間に、三塁走者の友杉が先制のホームを踏んだ。
1-1の6回は9番・髙部瑛斗がセンター前安打で出塁すると、続く友杉はマラーの初球、一塁線にファウル、2球目にピッチャー横にセーフティバントを決め、髙部を二塁に進める。小川がマラーの初球を捉え、ライト前安打でチャンスを広げ、西川のライト前適時打に繋げた。一塁走者の小川は西川のライト前安打で三塁に進み、佐藤都志也のセンターへのフライでタッチアップ。ヘッドスライディングで欲しかった3点目をもぎ取った。
守っても、3-1の8回先頭の岡林勇希が放ったセカンドへの高いバウンドのゴロを、小川がうまく合わせすばやく一塁に送球。一塁・池田来翔にも助けられ、一塁アウトにした。ショートの友杉も3-1の8回二死満塁で、サノーが放った三遊間のゴロをスライディングキャッチし素早く立ちあがって一塁に送球してアウトにする超スーパープレー。
小川、友杉の躍動も、間違いなくチームの勝利に大きく貢献した。
◆ 欠かせないコンビ
昨季のオールスター以降からセカンド・小川、ショート・友杉の二遊間コンビが増え、小川は7月20日から守備についた試合は41試合連続無失策、友杉は8月21日の楽天戦から32試合連続無失策でシーズンを終えた。
今季の開幕はセカンド・池田、ショート・小川で迎えたが、4月の後半からはセカンド・小川、ショート・友杉の二遊間コンビが板についてきた。
攻撃面でも7番・友杉、9番・小川がチャンスを作り上位に繋げることも多かったが、上位を打つことの多かった藤原恭大が故障で離脱して以降は小川が1番や2番の打順に定着。友杉も2番の打順で出場する機会が増え、5月22日の楽天戦から5月31日の阪神戦にかけて9試合連続で『1番・小川、2番・友杉』の並びで出場した。
友杉に5月29日の取材で小川との二遊間コンビ、打っても1、2番で出場している中で、阿吽の呼吸などあるのか訊くと、「どうですかね、いろんな声をかけてくださるのでやりやすさはあります」と明かした。
一方の小川は「(阿吽の呼吸は)あんまり意識したことはないですけど、違和感なくできているのは、あっているのかなと思っています。いい感じでできているかなと思います」と話した。
5月27日の広島戦、0-2の5回一死一塁で森翔平のバスターで打ったセカンドベース付近のゴロをセカンド・小川が逆シングルで捕球して、グラブトスでセカンドベースカバーに入った友杉にトスし、4-6-3の併殺完成させた場面は“阿吽の呼吸”のようにも見えた。
小川は「そうですね、長い期間ずっと二遊間組んでいるので、(友杉)篤輝もやっぱりああいうトスが来ると予測できていると思うので、そこはお互いいい感じでできていると思います」と教えてくれた。
小川と友杉の二遊間は守備範囲が広く、安打性のあたりを何本もアウトにし投手陣を助けている。守備だけでなく、打っても小川がリーグ3位の打率.296、友杉もリーグ8位の.284をマークする。友杉、小川に攻守に大きな波がなくプレーできれば、かなり気は早いが、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞の同時受賞も期待が持てる。そのくらい小川、友杉の2人はマリーンズファンをワクワクさせている。
取材・文=岩下雄太