悔しい1年をバネに...
DeNAの宜野湾キャンプも4日で第1クールが終了。印象に残った投手を聞かれたアレックス・ラミレス監督は、すぐに「ヤスアキ」と口にした。
「非常にいい4日間だった」と振り返ったラミレス監督の目に留まった山崎康晃は、なんと初日から4日連続でブルペン入り。200球以上を投げ込み、状態の良さをアピールしている。
「去年は彼にとって非常に悔しいシーズンだったと思う」とラミレス監督。「コントロールを意識して良くなっているし、シンカーのキレも良い。これからが楽しみだ」と笑顔で話した。
「クローザーとして...」
「4日連続は初めて」という山崎。「天候にも恵まれて、良い調整ができている。自分自身でもここまで投げるというのは初めての試みですけど、去年悔しい思いをした分、しっかりキャンプで貯金をつくって、1年間投げきる体力をつけたい」と第1クールを振り返る。
具体的には「イン、アウトに投げきること」がポイント。「ベース板を広く使うことを意識」して取り組んできたと語る。疲れもなく、「まだまだいけます。投げて体力がつくという部分も多いと思うので」と投げ込みに手応えを感じた様子だった。
新人王を獲得して迎えた2年目の春、若手としては異例のマイペース調整を任せられた。しかし、スロー調整がたたってか、夏場にスランプに陥ってしまう。
今年はトレーナー考案のメニューで調整。「飛ばしすぎでは?」という不安の声も挙がるが、「しっかりやれば結果はついてくると思っているし、メニューを組んでくれた方々の期待に応えたい。自分自身にプレッシャーをかけて取り組んでいきたい」と、力強く語った。
「クローザーとして、試合の最後を締めたい」――。3年目の右腕は、強い気持ちで守護神争いに挑む。