活躍を予想したあの解説者
中日の外国人打者、ゲレーロに当たりが出てきた。
4月までは打率.217(83-18)、本塁打2本と今ひとつ調子の上がらなかったゲレーロ。キャンプでは柵越えを連発しオープン戦でも序盤は好調だったが、途中から不振に陥り開幕後もなかなか好成績を残せなかった。それが5月に入ると、打率.333(42-14)、5本塁打、9打点と状態を上げている。
その不振からの脱却を予想していた人がいた。ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める山崎武司氏だ。同氏は当時不調に陥っていたゲレーロについて、ショーアップナイターの中継で「全然重症ではないと思う」と語っていた。
ゲレーロ不振の要因は…
まず「(ゲレーロは)ストライクゾーンが大きくなってしまっている。オープン戦の時は自分のストライクゾーンを持ちながら打てていましたが、開幕後にインコースをかなり投げられましたよね」と、不調原因は自分の中にあるストライクゾーンを見失っていることにあると分析。
さらに「インコースを意識すると、少し自分の中で(体が)開き気味に入る。そうするとアウトコースが遠く見えてしまう」と、得意の外角に来た球にも悪影響が出るとの見解を示していた。
しかし、ゲレーロの今後については「自分のストライクゾーンを頑なに守れば、十分打てる」と話し、その活躍に期待を寄せていた。
中日・波留敏夫打撃コーチも当時、「インハイを攻められて、そこを気にしてしまっている」と不調の要因を分析。「他のコースを打てればいいのですが…」と語っていた。
現れた変化!?
5月に入ってからゲレーロが放った本塁打を見てみると、全体的に真ん中から外角に来た球を打っていることに気がつく。波留コーチが言っていた“他のコース”に来た球を打っている。
内角への過剰な意識が薄れて自分のストライクゾーンを固定できたのであれば、好調の理由はそこにあるのかもしれない。打てるゾーンの見極めができるようになったのであれば、結果を残す足がかりになる。
中日は現在、首位・阪神と11ゲーム差の最下位。ゲレーロに山崎氏の“アドバイス”が届いたのかどうかはわからないが、さらなる活躍を見せてチーム浮上のキーマンとなれるか。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)