大矢氏「ボールを捉えるのが上手くなった」
DeNAの宮崎敏郎が打率.339でリーグトップの成績を残している。
プロ4年目の昨季、打率.291、11本塁打、36打点の成績を残し一軍に定着。夏場以降は、5番打者を務めた。今季は昨季以上の活躍が期待されたが、キャンプ、オープン戦で結果を残せず、ヤクルトとの開幕3連戦はベンチスタートだった。
しかし4月4日の巨人戦で今季初スタメンを飾ると、打率は3割越え。4月19日に故障で離脱したが、5月3日に再昇格。その後は5番に座り、5月(.352)と7月(.350)は、3割5分を超える打率を記録するなど、チームに欠かせない存在となっている。
8月11日に放送された『DeNA-阪神戦』で解説を務めた大矢明彦氏は宮崎について、「ボールを捉えるのが本当に上手になりましたよね」と絶賛。「自分のタイミングで振れるじゃなしに、投球に合わせて振り幅を小さくしたり、体を回転させたりとか。今年は、そういうのができますよね」と語り、対応力の向上を成長したポイントに挙げた。
田尾氏「ライトに強い打球が打てる」
7月1日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-DeNA戦』で解説を務めた田尾安志氏は「彼の場合はライトに強い打球が打てる。投げる方が非常に神経を使いますね」と話す。
宮崎の打球方向別の安打数を見るとレフト方向に42安打、センター方向へ36安打、ライト方向が36安打と偏りがない。コースに逆らわず広角に打ち分けられることは、高打率の要因のひとつと言えるだろう。
田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)、坂本勇人(巨人)らと同じ“88年世代”の宮崎。同級生の坂本と首位打者の座を争うなかで、自身初となる個人タイトルを獲得できるかにも注目だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)