ニュース 2017.08.31. 11:15

新保友映 『丸ごとスワローズ』が与えてくれた「ツバメ愛」に必要なメンタリティー

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絶対音感を持ち、リズムを刻みながら、ワイド番組ではリスナーに心地良い声を届けるニッポン放送新保友映アナ。

今シーズンは平日の水・木の『ショウアップナイター』スタジオ担当もこなしながら、『月刊 丸ごとスワローズ』内での『スワイルボイス』のコラムも執筆。

スポーツ部アナウンサーが聞けない情報、それを読み取る力、スワローズファンへ向け、必要な情報を常に発信している。

元々スワローズファンでありながら、コラムを始めてから感じた思い、改めてファンにとって必要な精神性とは?


――今シーズン「丸ごとスワローズ」のコラムを担当することになりました。振り返ってみてどんなことを感じてますか?

まず、このように、自分の気になる選手にじっくりお話を聞く機会を与えていただけたことに感謝しています。一つのプレー、一つの動きに選手それぞれの努力、積み重ね、そしていろいろな思いがある、その深いところをうかがえて、とても勉強になりました。

それらが個人の成績につながるのはもちろんのことですが、チームのためのプレーで…。ますます野球が好きになりました。


――(丸ごとスワローズで)取材した選手の印象を一人づつ伺ってもよろしいでしょうか?


第32号 バレンティン選手

まずはバレンティン選手ですが、インタビュー1人目だったので私もちょっと緊張していましたが、とにかくスワローズが大好きだという話をたくさんしてくださり、数日後にあった時も遠くから「(この間のインタビューは)ダイジョウブデシタカー?^^」と声をかけてくれたりして、優しさも改めて感じました。


第32号 雄平選手   
          
雄平選手が投手の頃から神宮で取材していましたが、まじめで誠実なところは一切変わらず。投手の頃の経験、そしてベテランとしての経験や思いを、後輩選手の活躍のために生かしてプレーされているというお話は、雄平選手ならではだなと感じました。

今季は怪我でシーズン途中の離脱となってしまいましたが、先日戸田に取材に行ったときにお話を聞いたら、もちろんまだ痛みのある日もありますが、日々右肩上がりでよくなっているのを実感されていると話されていました。じっくりゆっくり治して戻ってきてもらえるのを待っています。


第33号 由規投手

由規投手も、以前私がショウアップナイターを担当しているときから取材、そして応援している選手だったので、彼の復帰はファンとして、ずっと願っていました。「一度は野球を離れたいと思ったこともあった」「切り替えが難しかった」など、当時の気持ちを素直にたくさん話してくれて、改めて、由規投手の努力や復活の過程を知ることで、私たちのパワーになるもの、そして勉強になることがたくさんあると感じています。


第34号 藤井選手

今季活躍されて、とにかく話を聞いてみたかった藤井選手。お話が面白くて、ずっと笑っていたような気がします。こちらが思いもしないようなところまで走って行って守ってくれる守備同様、身振り手振りも大きく、プレーについてや、今実践していること、そして記事でも書きましたが大学時代の話まで、たくさん話してくださいました。

一方で、写真撮影の時は、「苦手だー、こういうのほんと苦手だー」とずっと照れていらっしゃった姿が印象的です。


――そして第35号では大松選手に取材。今シーズンの大松選手にはあらゆるプロ野球ファンが感動したと思います。


第35号 大松選手

今季ここまで2度の代打サヨナラで感動させてくれた大松選手ですが、アキレス腱断裂という大怪我から復活。今一軍にいられるという、その奇跡と、努力の成果は、お話を伺っていて涙が出そうでした。

「7月に入ってからは痛みや違和感を感じることがなくなり、支障なくプレーできるようになっている。その部分では人間の体ってすごいと思っています」と話されていましたが、本当に我々も驚きますし、そうできるように日々鍛えていらっしゃることを改めて深く尊敬しました。


大松選手が苦悩を包み隠さず話してくれた、『月刊丸ごとスワローズ』第35号は、9月1日(金)、9月2日(土)、9月3日(日)の対広島3連戦、神宮球場で無料配布予定。

※1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の主要コンビニ、産経新聞販売店、
サンスポe-shop(http://www.sanspo-eshop.com/product/3003/)でもお買い求め頂けます。



――実際に取材した選手がその後、活躍すると、こみ上げてくるものがあったんじゃないでしょうか?

そうですね!応援にもますます力が入りました。


――今シーズン球場へ取材に行くようになり、色々なスワファンの方と、接することになったと思います。その方たちに共通するのはどんな事でしょうか?

今年は本当にいろいろな出会いをいただけました。例えば、著書「いつも、気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」」を今年5月に出版された、スワローズファンで、ライターの長谷川晶一さん。長谷川さんとは、スワローズについての対談を番組でさせていただきました。

そして、クリープハイプの尾崎世界観さん。尾崎さんには、9月21日(木)に最新号が発売される雑誌「BARFOUT!(バァフアウト!)」内の尾崎さんの連載コラム「ツバメダイアリー」で、鼎談相手として指名していただき、スワローズについて熱く楽しくお話させていただきました。

共通しているのは、とにかくスワローズが、どんな時でも大好き、ということです。もちろん、結果や試合展開により日々一喜一憂し、とくに今シーズンは辛い日々も多く、落ち込むことが多かったですが、みんなスワローズを嫌いにならない。むしろ、ファン同士の連帯感や絆も増える感覚を抱いたというか…。もちろんスワファンにもいろんな気持ちの方がいらっしゃると思いますが、いろんな方とお話していても、同じような気持ちを持つ方が多いなと感じました。


――神宮球場の魅力とは?また、例え成績がふるわなくてもお客さんが入る理由は、どんなところだと感じてますか?

「神宮球場」自体に、行くと誰もを受け入れてくれる空気感がある、ところでしょうか?スワローズファンの気質というか。一試合平均の観客動員数前年比伸び率一位が神宮球場であるというデータがあると記事で読みました。ファンクラブに入っていると、いろんなレプリカユニフォームやグッズがもらえたり、試合後のグラウンドに降りられていろんな写真が撮れるイベントがあったり、チケット割引があったりと、ファンが楽しめるように球団が努力してくれているなあというのを感じます。 


――今後コラム以外で挑戦してみたいものは何かありますか?

これは夢ですが、スワローズ側のベンチレポーターをやってみたいです。取材に行けた日には、試合前練習の時などに神宮球場やこぶし球場を行ったり来たりしながら選手やコーチに話をきいているのですが、今はなかなかそれを放送に乗せられる機会がなく、Twitterで発信してスワローズファンの方が読んでくださったりはしているので、それはとてもありがたいです。でも、ベンチレポーターはいつか挑戦してみたいことの一つです。そのためには、もっと努力しないといけませんね!


――シーズン中としては今号が最後だと思いますが、次号36号は11月22日(水)に発売予定で、ファン感謝デーにて配布?

はい!次号も担当させていただけるというお話を聞いています!いつもファン感は行って楽しんでいるので、今年も楽しみです♬


常にスワローズファンの思いを代弁してくれる新保アナ。プロ野球ファンの思いとは、応援するチームの勝ち負けかもしれない。しかし、勝ち負け以外の見えないドラマも、プロ野球の醍醐味の一つである。



ニッポン放送アナウンサー 新保友映
2003年入社

ブログ  新保友映『友映の日記 Tomoe's Diary』
Twitter (@tomoe_shinbo
Instagram tomoemoe0520
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