18日の阪神戦は日本人は全員生え抜き
広島が18日、甲子園で行われた2位・阪神に3-2で勝利し、37年ぶりにリーグ連覇を達成した。
【18日阪神戦の広島のスタメン】
2(二)菊池涼介 11年D2位(大学)
3(中)丸 佳浩 07年高D3位(高校)
4(左)松山竜平 08年D4位(大学)
5(右)バティスタ
6(三)安部友裕 07年高D1位(高校)
7(一)エルドレッド
8(捕)会沢 翼 06年高D3位(高校)
9(投)野村祐輔 11年D1位(大学)
18日の広島のスタメンを見ると、日本人選手が7人先発したが、全員生え抜きの選手だ。
同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル 阪神-広島戦』で解説を務めた田尾安志氏は「今日出たメンバーをみても、他球団から獲った選手がいなくて、地元のカープで育った選手。去年と今年と連覇してスゴイです」と広島の育成力の高さに感嘆した。
育成力が高い広島
この日スタメン出場した生え抜きの7選手の経歴を見ると、高校からプロ入り組が3人、大学からプロ入り組が3人、社会人からプロ入りが1人と、高卒に限らず大卒、社会人組もしっかり育成できていることがわかる。
社会人組の田中広輔は、ドラフト3位入団ながらも即戦力の野手として1年目から一軍に出場。2年目に梵英心からショートのポジションを奪い不動のモノにしている。
先発した野村祐輔は広陵高、明治大と名門校を歩んできたが、いまや球界を代表する二塁手に成長した菊池涼介は中京学院大、鈴木誠也が故障で離脱した後4番に座る松山竜平は九州国際大と地方の大学出身。甲子園のスターや高校時代の有力選手が集う六大学や東都だけでなく、こういった地方の大学出身の選手を獲得し、一軍の舞台で活躍する姿を見るとスカウト、育成の能力がかなり高いことがわかる。
また、丸佳浩、安部友裕、会沢翼といった高卒組は、若手時代に二軍の由宇で腕を磨いた。丸はプロ入りから3年間二軍で汗を流し、4年目の11年に一軍定着。13年からは不動のレギュラーとなった。一方で安部と会沢は二軍で過ごす時間が長かった。それでも、安部は努力を重ね16年に自己最多(当時)の115試合に出場すると、今季は開幕から三塁のレギュラーとして出場。ここまで122試合に出場し、打率.309、4本塁打、49打点の活躍を見せる。会沢も石原慶幸と併用が続いたが、今季初めて100試合以上出場した。
手塩にかけて育てた生え抜きの選手たちが成長し、栄冠を勝ち取った広島。主力野手の多くが20代と、黄金時代は続いていきそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)