首位打者が濃厚なDeNA・宮崎
田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)といったメジャーで活躍する選手を始め、坂本勇人(巨人)、柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)といった日本を代表する“88年世代”。
チームの顔となる選手が多い世代の中で、今季中心選手に成長した“遅咲き”の選手もいる。リーグ打率トップの.322を記録し、首位打者が濃厚な宮崎敏郎(DeNA)がそのひとり。宮崎は厳木高、日本文理大、セガサミーを経て、12年ドラフト6位で入団。プロ4年目の昨季、101試合に出場して打率.291を記録し一軍に定着。
さらなる飛躍が期待された今季は、春季キャンプ二軍スタート。なんとか開幕一軍の切符を掴むも、4月上旬に故障で二軍落ち。春先は苦しんだが、5月3日に再昇格を果たすと、5月は月間打率.352をマーク。6月以降も高打率をキープし、首位打者争いを繰り広げた。
ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める大矢明彦氏は、宮崎の打撃について「自分のタイミングで振れるじゃなしに、投球に合わせて振り幅を小さくしたり、体を回転させたりとか。そういうのができますよね」(8月11日放送の『DeNA-阪神戦』)と語り、対応力の向上を成長したポイントに挙げた。
3カ月で18本塁打を放った中日・福田
今季ここまで18本のアーチを描く福田永将もブレイクした。
昨季自身初となる二桁本塁打をマークしたが、今季は前半戦が終了した時点でわずかに1本塁打。首脳陣、ファンの期待に応えることができなかったが、後半戦2戦目の7月18日の巨人戦で本塁打を放つと、同月25日のヤクルト戦で2ホーマーするなど、本塁打を量産。7月以降の3カ月で18本のアーチを描いた。
田尾安志氏は「いい時はいいけど、ダメなときは全くあわない空振りとか多いバッターだったんですが、そういう形が減りましたよね」と福田の成長を感じたようだ。
球界を引っ張る選手が多い“88年世代”の中で、大輪の花を咲かせた宮崎と福田。今後の活躍から目が離せない。
(ニッポン放送ショウアップナイター)