CS2勝目
“ハマの二刀流”DeNA・ウィーランドが、投げては広島打線を6回途中3失点で勝利投手になれば、打っても3打席すべてで出塁と、まさに“投打”にわたる活躍でチームの勝利に貢献した。
ウィーランドは初回、丸佳浩に2ラン、新井貴浩にタイムリーを浴び、いきなり3点を失う苦しいマウンドとなった。2回以降は変化球でストライクが取れるようになり、同日の試合で解説を務めた前田幸長氏が「ピッチャー有利のカウントを作っていきました」と話したように、テンポの良いピッチングで2回からは3イニング連続で広島打線を三者凡退に抑えた。
1点リードの6回に先頭のバティスタに四球、続く新井貴浩にレフト前ヒットを打たれたところで降板となったが、5回0/3を投げて初回の3失点のみと立て直し、ファーストステージの阪神戦に続き勝利投手となった。
バットでは全打席出塁
一方の打撃面では、打率.538(13-7)、3本塁打、9打点と相性の良かった広島戦で、この日も存在感を示す。まずは3回の第1打席、今季15勝を挙げた広島の先発・薮田和樹から三遊間を破るヒットで出塁すると、続く第2打席は3ボール2ストライクから低めのストレートを冷静に見送り四球を選び、桑原将志のタイムリーでホームに生還した。
また、1点をリードして迎えた6回一死一塁の第3打席では、送りバントではなくヒッティング。広島の3番手・今村猛も動揺したのか、ボールが先行し、ウィーランドはこの日2度目の四球で出塁した。
この四球に前田氏は「ラミレス監督の狙い通り」と指摘し、「ウィーランドはバッティングがいい。(相手バッテリーは)慎重になるよねということで、変化球を交えてボール先行。あわよくば四球というところだったと思いますよ」と説明した。
さらに前田氏は「これだけ打撃がいいですから、ベンチの選手がいなくなった状況で代打に『ウィーランドいっとこう』ということがあってもおかしくないです」と太鼓判を押した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)