江本氏「広島対策がきっちりできていない」
巨人は72勝68敗3分と勝ち越しながらも、11年ぶりにBクラスに沈んだ。セ・リーグの対戦成績を見ると、2位・阪神に13勝10敗2分、3位・DeNAに15勝9敗1分、5位・中日に14勝11敗、6位・ヤクルトに17勝8敗と勝ち越しているが、リーグ優勝した広島に7勝18敗と大きく負け越した。
【セ5球団との対戦成績】
阪 神:13勝10敗2分
DeNA:15勝9敗1分
中 日:14勝11敗0分
ヤクルト:17勝8敗0分
8月27日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』で解説を務めた江本孟紀氏は「広島対策がきっちりできていない。これが今年の巨人の一番ダメなところ」とバッサリ。
特に巨人打線は岡田明丈に0勝3敗、防御率1.38、薮田和樹に0勝2敗、防御率1.77と速球派の投手を苦手にしている印象だった。薮田と岡田との対戦成績を見ても、岡田に対して長野久義が9打数0安打、坂本勇人が12打数1安打、薮田に対してマギーが11打数2安打と抑え込まれた。来季は岡田、薮田といった150キロを超すストレートを投げ込む“速球派”の対策を練る必要がありそうだ。
田尾氏「嫌だなと思えるチームにしないと」
ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める田尾安志氏は、広島に勝てない巨人について「今までは横綱相撲で戦っていくのが、ジャイアンツの戦い方だったと思うのですが、それでは勝てないというところまで来ている」(7月27日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)と話した。
「ジャイアンツと戦うのが嫌だなと思えるようなチームにしていかないといけない。グラウンドでは紳士じゃなくていいと思います」。今季あまり見せることのなかったバント、盗塁といった細かい野球を増やしていくべきだと指摘した。
広島に大きく負け越した巨人。今季の反省を踏まえ、来季は広島に勝ち越し、4年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)