さかのぼること1カ月前の11月30日、東京都内のホテルで『ニッポン放送 ショウアップナイターCONFERENCE 2018』が行われ、来季の解説陣に今季までヤクルトを率いていた真中満氏が加わることが発表された。
現役時代からヤクルト一筋。2008年の引退後は、二軍打撃コーチ、二軍監督、一軍チーフ打撃コーチなどを歴任し、15年から監督に就任すると、同年にはチームを14年ぶりのリーグ優勝に導いた。しかし今季は、ケガ人の続出などもあって序盤から黒星が先行し、8月末に今季限りでの辞任を表明。最終的に球団歴代ワーストの96敗を喫し、6位という結果に終わった。
カンファレンス終了後、来季からショウアップナイターの解説者として新たな道を歩む真中氏に、来季に向けた古巣への期待や解説者としての意気込みなどを聞いた。
・インタビュー前編:ヤクルト前監督の真中氏「辞めると言ったあとが逆にしんどかった」
――来季、ヤクルトが躍進するために若手の台頭が必要不可欠ではないかと思いますが?
まずはケガ人が戻らないといけない。川端と畠山がどう帰ってくるのか、そして調子の上がらなかった山田がどれだけ状態を戻せるかだと思う。でもやはり、一番は打つよりも投手力でしょうね。ピッチャーがどうなるか。若い子も出てきているので、彼らがどうやって経験を積んで殻を破れるかが大きいかなと思います。
――そういった意味で今後の活躍を楽しみにしている選手はいますか?
そうですね。星知弥と原樹理の2枚は軸で回らないといけないですし、ただ今年くらいの内容だと他球団では5、6番手だったり、谷間のピッチャーですから、もうひと山越えてエース格になれるような投手にならないといけないんじゃないですかね。
――後ろの方(リリーフ陣)はどうですか?
後ろも現状ではちょっと厳しいですね。中堅からベテランが多いですし、もっと若手に出てきてもらいたい。
若手という意味では、(高卒1年目だった)寺島成輝とか梅野雄吾とかが去年ちょっと投げましたけど、彼らの力を借りないと厳しい部分があるかもしれないという感じがしています。彼らがどうやって早い時期にでてくるかだと思いますけどね。
――さらなる補強も重要になりそうですね?
それは僕が口を出すことではないですけどね(笑)外国人含めてこれからやっていくでしょう(※12月に入ってから、マット・カラシティー、前中日のジョーダン・アルメンゴ、デーブ・ハフの3投手を獲得)。
――来年のヤクルトに必要な部分はどこになると?
全部必要じゃないですかね。もちろん一人ひとりがレベルアップしないといけませんし、投手も野手もまだまだ頑張らないと。
――今後は解説する上で他のチームも見ていかないといけないですが、対戦した中で面白そうだなと感じた選手はいますか?
新人王をとった中日の京田くんは1年目から故障もなくずっと試合に出て、あの成績(※141試合:打率.264、安打149、本塁打4、打点36、盗塁23)ですからね。2年目、さらにどれくらい飛躍するのだろうという期待感はありますね。ちなみに、日大の後輩なんですけど(笑)
――初めての解説となりますが、楽しみと不安どちらが大きい?
楽しみですね。どんな解説ができるのか。わかりやすい解説を心がけたい思います。
――指揮官として優勝から最下位までを経験していることは、解説業にとってはプラスに働くでしょうか?
本当に上から下まで経験し、色々な状況も経験しているのでね。そういった経験が“わかりやすい説明”にも活きてくるんじゃないかと思います。
――理想の解説者像のようものはありますか?
自分の意見も必要なんですけど、解説なんでね。評論とはまたちょっと違う部分もあるのかなと思いますので、自分の考えを押し付けず、その状況説明というか、プレーの内容に関してリスナーの皆さんにわかりやすいお話をしたいと思います。
――それでは、初の解説者業に向けた意気込みをお聞かせください
ラジオをつけて真中の声を聞いたときに「聞きやすいな」と思ってもらえるような解説をしたいと思いますので、ぜひ聞いてください。これから、自分磨き、自分探しをしていきたいと思います(笑)
――ちなみに、ヤクルトの解説はやりづらいですか?
僕はそんなことないです。彼らの良い所を話せればと思いますし、この秋に頑張ったみたいですから、来年の春に彼らがどう成長していくかという過程はみたいなと思います。(ずっと見てきた選手たちですからね?)そうですね。かわいいです。
取材・構成=平野由倫
現役時代からヤクルト一筋。2008年の引退後は、二軍打撃コーチ、二軍監督、一軍チーフ打撃コーチなどを歴任し、15年から監督に就任すると、同年にはチームを14年ぶりのリーグ優勝に導いた。しかし今季は、ケガ人の続出などもあって序盤から黒星が先行し、8月末に今季限りでの辞任を表明。最終的に球団歴代ワーストの96敗を喫し、6位という結果に終わった。
カンファレンス終了後、来季からショウアップナイターの解説者として新たな道を歩む真中氏に、来季に向けた古巣への期待や解説者としての意気込みなどを聞いた。
・インタビュー前編:ヤクルト前監督の真中氏「辞めると言ったあとが逆にしんどかった」
――来季、ヤクルトが躍進するために若手の台頭が必要不可欠ではないかと思いますが?
まずはケガ人が戻らないといけない。川端と畠山がどう帰ってくるのか、そして調子の上がらなかった山田がどれだけ状態を戻せるかだと思う。でもやはり、一番は打つよりも投手力でしょうね。ピッチャーがどうなるか。若い子も出てきているので、彼らがどうやって経験を積んで殻を破れるかが大きいかなと思います。
――そういった意味で今後の活躍を楽しみにしている選手はいますか?
そうですね。星知弥と原樹理の2枚は軸で回らないといけないですし、ただ今年くらいの内容だと他球団では5、6番手だったり、谷間のピッチャーですから、もうひと山越えてエース格になれるような投手にならないといけないんじゃないですかね。
――後ろの方(リリーフ陣)はどうですか?
後ろも現状ではちょっと厳しいですね。中堅からベテランが多いですし、もっと若手に出てきてもらいたい。
若手という意味では、(高卒1年目だった)寺島成輝とか梅野雄吾とかが去年ちょっと投げましたけど、彼らの力を借りないと厳しい部分があるかもしれないという感じがしています。彼らがどうやって早い時期にでてくるかだと思いますけどね。
――さらなる補強も重要になりそうですね?
それは僕が口を出すことではないですけどね(笑)外国人含めてこれからやっていくでしょう(※12月に入ってから、マット・カラシティー、前中日のジョーダン・アルメンゴ、デーブ・ハフの3投手を獲得)。
――来年のヤクルトに必要な部分はどこになると?
全部必要じゃないですかね。もちろん一人ひとりがレベルアップしないといけませんし、投手も野手もまだまだ頑張らないと。
――今後は解説する上で他のチームも見ていかないといけないですが、対戦した中で面白そうだなと感じた選手はいますか?
新人王をとった中日の京田くんは1年目から故障もなくずっと試合に出て、あの成績(※141試合:打率.264、安打149、本塁打4、打点36、盗塁23)ですからね。2年目、さらにどれくらい飛躍するのだろうという期待感はありますね。ちなみに、日大の後輩なんですけど(笑)
――初めての解説となりますが、楽しみと不安どちらが大きい?
楽しみですね。どんな解説ができるのか。わかりやすい解説を心がけたい思います。
――指揮官として優勝から最下位までを経験していることは、解説業にとってはプラスに働くでしょうか?
本当に上から下まで経験し、色々な状況も経験しているのでね。そういった経験が“わかりやすい説明”にも活きてくるんじゃないかと思います。
――理想の解説者像のようものはありますか?
自分の意見も必要なんですけど、解説なんでね。評論とはまたちょっと違う部分もあるのかなと思いますので、自分の考えを押し付けず、その状況説明というか、プレーの内容に関してリスナーの皆さんにわかりやすいお話をしたいと思います。
――それでは、初の解説者業に向けた意気込みをお聞かせください
ラジオをつけて真中の声を聞いたときに「聞きやすいな」と思ってもらえるような解説をしたいと思いますので、ぜひ聞いてください。これから、自分磨き、自分探しをしていきたいと思います(笑)
――ちなみに、ヤクルトの解説はやりづらいですか?
僕はそんなことないです。彼らの良い所を話せればと思いますし、この秋に頑張ったみたいですから、来年の春に彼らがどう成長していくかという過程はみたいなと思います。(ずっと見てきた選手たちですからね?)そうですね。かわいいです。
取材・構成=平野由倫