井納が中継ぎ転向へ
25日に行われた西武とのオープン戦の試合前にラミレス監督は、井納翔一のリリーフ転向を明言した。
井納はプロ2年目の2014年に11勝をマークすると、翌年以降は黒星が先行したが、15年が134回2/3、16年が151回2/3、17年が152回1/3と15年を除いて規定投球回をクリア。昨年はチームトップの投球回数を誇った。ただ、試合序盤は安定していたにも関わらず、突如打ち込まれるケースがあるなど、どこか安定感に欠いていた。
ラミレス監督は「直近3年間の数字を見ると、負け数が勝ち数よりも多い。先発でやるよりも、1イニングをきっちり投げてもらった方が勝つ可能性が高くなる」とリリーフ転向の理由を説明した。
鬼門の7回
リリーフに転向することになった井納はラミレス監督が「今年は勝ちパターンのリリーフでいってもらう」と話したように、8回・パットンの前を投げる“7回の男”を務める可能性が高い。
昨季のDeNAは1回の79失点に次いで、7回が2番目に多い77失点と、7回は鬼門のイニングだった。試合終盤、勝利に繋がる大事な7回に井納というピースが上手くハマることができれば、勝利にグッと近づく。
チームにとっても、井納が7回を担当することで、その前を昨季チームトップの31ホールドを記録した三上朋也、左の田中健二朗、エスコバー、砂田毅樹が投げることになり、救援陣の層は昨季よりも厚くなる。
先発陣はウィーランド、今永昇太、浜口遥大が現在故障で離脱していることで不安な面はあるが、救援陣陣の層がくなったことで、早めに継投することができる。
井納は「引きずっていたら結果は出ないんで。先発をしていたプライドを捨てて、中継ぎに徹する。それだけですね」と気持ちはすでに“中継ぎ”へと切り替えた。
DeNAの課題だった“7回の男”に定着することができれば、20年ぶりのリーグ優勝が近づきそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)