ニュース 2018.11.12. 14:15

プロ注目の星稜・奥川、149キロマーク 94年以来の決勝進出

明治神宮野球大会 4日目 第1試合
高校の部 準決勝
○ 星稜(石川) 7 - 4 高松商(香川) ●

 星稜が最速150キロ右腕・奥川恭伸(2年・宇ノ気中)の快投で1994年以来の決勝進出を決めた。

 星稜は1回裏一死二塁から3番・知田爽汰(1年・星稜中)の右前適時打で1点を先制、高松商は3回表に1死3塁から4番・立岩知樹(2年・志度中)の右犠飛で一時同点に追いついたが、その裏、星稜は2番・東海林航介(2年・星稜中)の右翼席へライナーで運ぶソロ本塁打などで2点を勝ち越すと、その後も得点を重ねて11安打7点。

 投げては奥川が10日の初戦・広陵(広島)戦に続き、この日も149キロをマーク。『消える』といわれる130キロ台の『お化けフォーク』やスライダーを振ってもらえない場面はあったものの、この豪快な直球を中心にねじ伏せ、7回を100球、12奪三振の快投で高松商を4安打1点に抑えた。打席では犠飛に足で稼いだ二塁打も含めて3安打4打点。奥川の投打にわたる活躍で、星稜が24年ぶりの決勝へ駒を進めた。

 「調子は良くなかったが、その中でも1点に抑えることができて良かった。結局、まっすぐ勝負になってしまっていたので、変化球を見せ球にしたりして、投球の幅をもう少し広げてやれば良かった」と振り返った奥川。

 今夏のU18アジア選手権では大阪桐蔭から中日にドラフト1位で指名された根尾昂と同部屋でスライダーの握りなどを教わったという。プロも注目する2年生右腕は、決勝へ向けて「総力戦になってくると思う。何とか接戦になっても競り勝って、優勝をとりたい」と意気込んだ。

▼ 星稜・先発の奥川恭伸(2年・宇ノ気中)
「投げる方では昨日よりは調子が良くなかったんですけど、その中で1点で抑えることができてよかったです。良かったところはランナーが出た場面でもしっかり投げきることができたのはよかったです。悪かったところは、途中で体のバランスが崩れてボールがスライダーになってしまったり、逆球が多くなってしまったところです。そこでしっかり修正ができるようなピッチャーになりたいと思いました」

▼ 高松商・先発の中塚公晴(2年・桜町中)
※父方の大叔父は大洋で1974年に盗塁王の中塚政幸氏
「悪いなりにも修正できる能力が自分にはまだない。課題を明確にしていきたい。勝負どころのコントロール、決め球やスタミナもそう。この冬が一番の勝負だと思う」。

(取材・文=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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