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10年ぶりに日本でプレー 上原浩治の今季を振り返る

上原浩治(C)KYODO NEWS

 レッドソックス時代の2013年に世界一を経験した上原浩治が、10年ぶりに日本球界へ復帰し、大きな注目を集めた。

 今季もメジャーでのプレーを希望していたが移籍先が決まらず、3月に巨人に入団が決まった上原。3月20日の日本ハムとのオープン戦で復帰後初登板を果たすなど、開幕へ向けて急ピッチで準備を進めた。

 3月31日の阪神戦で、公式戦では2008年10月5日の中日戦以来、3464日ぶりに日本のマウンドに上がる。1点リードの8回から登板した上原は、大山悠輔を3球三振に仕留めると、糸原健斗を左飛、高山俊を二ゴロで、1イニングをわずか11球、三者凡退に抑えた。

 同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』で解説を務めた大矢明彦氏は「腕を振るバックスイングが小さいので、そんなに(球が)遅いとバッターは思わないですよね。見ていてストライクを先行させることができるのが良いですよね。いつでもストライクが取れる」と絶賛。

 その一方で、大矢氏は「糸原には4球真っ直ぐを続けて、4球目はアウトだったけど捉えられましたので、やっぱり緩急を使わないとダメだなという印象ですね」と指摘していた。

 上原は開幕から4戦連続無失点に抑えていたが、4月10日のDeNA戦で0回1/3を投げて3失点で敗戦投手となると、15日の広島戦でも3失点と苦しいマウンドが続いた。4月10日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-DeNA戦』で解説を務めた江本孟紀氏は「毎回毎回調子がいいわけではないですからね。ボールが悪すぎましたよ。ストライク、ボールがはっきりしていたので、余計打ちやすかったかもしれないですね」と厳しいコメント。

 4月終了時点で7試合に登板して、0勝2敗、防御率9.00だったが、ここから立て直していくのがベテランの技。6月は7試合に登板して、防御率1.29。後半戦は13試合に登板して0勝2敗、防御率2.84と持ち直した。

 ヤクルトとのクライマックスシリーズファーストステージ第1戦では、5回途中からマウンドにあがり1回1/3を無失点に抑える好リリーフ。

 日本に慣れた来季に期待したいところだったが、巨人から自由契約が発表された。来季はどのユニフォームを着てプレーするのだろうか。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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