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“真のエース”への道…菅野が挑む巨人の『開幕戦最多勝利』

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巨人・菅野智之(C) KYODO NEWS IMAGES

通算4勝目を目指す菅野


 長かったオフもいよいよ終わりが近づき、“球春到来”を告げる春季キャンプのスタートが迫ってきた。

 春季キャンプの間に繰り広げられる注目のバトルと言えば、開幕戦の先発マウンドに立つ“開幕投手”の座を巡る争いだろう。たかが143分の1ではない、独特の重みを持つ一戦。首脳陣はその年の投手陣の軸として期待をかける選手にその大役を任せる。

 ところが、中には争いが起こらないチームもありそうだ。例えば、絶対的エース・菅野智之を擁する巨人。これが“3度目の登板”となる原辰徳監督は、昨年11月に行われたイベントのなかで開幕投手を菅野に任せることを明言。12球団最速で開幕投手を明らかにした。

 “明言”と言っても昨年11月の話であり、それをまるっと鵜呑みにするのはどうかとも思うが、少なくとも指揮官が菅野に対してほかの先発投手よりも厚い信頼を寄せていることはうかがい知ることができる。キャンプからオープン戦の間に何らかのアクシデントがない限り、菅野が開幕戦のマウンドに立っている可能性は高いだろう。


意外と接戦?開幕投手の回数


 今季から巨人軍伝統のエースナンバーである「18」を引き継ぎ、気持ちを新たにプロ7年目のシーズンに臨む菅野。もしも指揮官の宣言通りに今年も開幕マウンドに登れば、2年連続5回目の大役ということになる。

 巨人という球団の歴史のなかで、この5回という回数は多いのか、少ないのか。昨年までの菅野と同じ4回以上に絞って、ランキングにまとめてみた。


【巨人・開幕投手の回数ランキング】

▼ 1位=7回
・上原浩治(2000~2006)
[勝敗] 2勝3敗

▼ 2位=6回
・堀内恒夫(1972~1973・1975~1978)
[勝敗] 3勝2敗

・斎藤雅樹(1990・1993~1997)
[勝敗] 4勝1敗

▼ 4位=4回
・沢村栄治(1936夏・秋、1937春・秋)
[勝敗] 2勝1敗

・須田 博(1938春、1940~1941・1943)
※前半2回の登録名は「スタルヒン」
[勝敗] 2勝2敗

・別所毅彦(1951・1953・1955~1956)
[勝敗] 4勝0敗

・金田正一(1965~1966・1968~1969)
[勝敗] 1勝2敗

・江川 卓(1980・1982・1984・1986)
[勝敗] 2勝1敗

・西本 聖(1981・1983・1985・1987)
[勝敗] 3勝0敗

・菅野智之(2014~2016・2018)
[勝敗] 3勝1敗


 調べてみると「4回」という投手が非常に多く、1リーグ時代を含めると7人もいた。ちなみに「5回」という投手はまだおらず、菅野が今年予定通りに開幕投手を務めると単独4位に浮上する。


勝ち星も意外と少ない


 また、そもそもの登板回数が少ないだけに、勝ち星もさほど多くなっていないというのも印象的だ。

 巨人における開幕戦の最多勝記録は別所毅彦と斎藤雅樹の「4勝」。菅野はここまで「3勝」をマークしており、もし今年勝つことができれば、早くも開幕戦における球団の最多勝利記録に並ぶことになる。

 意外なことに7年連続で開幕投手を務めた上原浩治も2勝3敗と負け越しており、古くは400勝投手の金田正一ですら開幕戦に限れば1勝2敗と負け越し。やはり普段の試合とは違った、独特のムードが支配しているということなのだろうか。

 ちなみに、巨人の今季開幕戦の相手は広島になる。敵地に乗り込んでのリーグ3連覇王者との戦い。真っ赤に染まるマツダスタジアムでの“完全アウェー”の戦いが予想される。

 菅野には4度の開幕投手の経験があるとはいえ、その4回はすべて本拠地・東京ドームでの試合だった。初めての敵地開幕戦がマツダスタジアムというのは、いくら2年連続で沢村賞を受賞している投手といえど簡単なことではないだろう。

 原監督体制で打倒・広島を目指していく2019年、伝統の背番号「18」を受け継いだエースが王者相手にどんな投球を見せるのか。その一戦がペナントレース全体を左右しかねない重要な対戦になる。今から3月29日が楽しみだ。



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