ニュース 2019.01.18. 18:15

【越谷ボーイズ】目的が明確化された練習メニュー

昼食と休憩を挟んで午後からは2年生がバッティング、1年生が守備練習を実施。バッティングは緩いボールのマシン2か所、速いボールのマシンが1か所、投手が投げる緩いボールが2か所、バント用のマシンが1か所の合計6か所で行われた。
緩いボールのマシンで行っていたのがバットを体の内側から出すための練習。マシンに対して正対する姿勢で立ちってバッティングすることで、外からバットが出ないようにするものだった。一方の速いボールは少し柔らかいボールでのバッティングを実施。芯を外した時の恐怖心を取り払い、速さに慣れるための狙いがあるという。



内からバットを出すことについては金澤監督自身が実際に見本を見せながら行っていたが、それ以外はとにかく強く振ることを伝え、選手の自由度の高いものだった。ここで監督から盛んに言われていたのが練習の流れ、準備について。班分けはしていたものの、どういう順番で回るかは選手に任せており、その動きがスムーズにいかないケースが見られた時には盛んに考えることと次の準備をしておくこと、それが野球のプレーにも繋がることが指摘されていた。

最後は全員でランニングメニューを実施して9時から始まった練習は16時頃に終了となった。以前はもっと暗くなる遅い時間まで行っていたこともあったそうだが、現在は選手に余力を残すということも考えてこれくらいの時間に終わることが多いという。決して短い練習時間ではないが、内容も狙いも明確で選手が飽きることなく自主的に取り組んでいる姿が印象的だった。

また試合の結果は選手ごとに全て集計して、カウント別の打率や1回あたりの投球数などもデータ化しているという。こういった数字を選手に示すことも考える材料として有効と言えるだろう。

前編でも触れたが、チームの方針、理念を明確にし、実際にそれに沿って行動しているチームは高校野球でも多くはないだろう。人間形成を目的とし、選手が常に考えてプレーをすることで成長しながら勝利を目指す。その理念がはっきりと感じられる越谷ボーイズの取り組みだった。(取材・写真:西尾典文)

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