ニュース 2019.02.22. 15:03

【少年野球2.0】ポニーリーグの理念に沿って「楽しく勝つ野球」を目指す、上原正吾監督|沖縄中央ポニー



ポニーの理念はあまり知られていないので、親御さんの中にも、戸惑う人がいます。新1年生に説明するときは
「うちのリーグはこういう風にやっています」と話します。言葉で言うだけでは伝わりにくいので、ポニーリーグの本部にお願いしてガイドブックを作成してもらいました。ポニーの歴史や考え方をこの冊子を使って説明しています。
親御さんには「ここ(ポニー)で野球のピークを持ってくる気はありません」と話します。
入ってきた子は全員、高校までプレーをしてほしいし、怪我がないように注意しています。痛そうにしていたら、無理をさせずに休ませます。

沖縄でも深刻な「野球離れ」

全国的にはポニーリーグの選手、チームは増えているようですが、沖縄では6年前に6チームあったのが今では3つになっています。沖縄県としては最近、宮古島に1チームで来たので4つです。

野球は沖縄県でもする子供が減っています。那覇地区では、学童野球では1学年で9人そろわないので、合同チームが多く見受けられるようになっています。
お母さんたちが野球を嫌いなのは、監督やコーチが怒鳴りすぎるし、朝から晩までやっているからだといいます。いまだに沖縄の現状はそうなんです。
変わって人気があるのがバスケットボール。Bリーグの琉球ゴールデンキングスは、試合のチケットが取れないほど人気です。
ポニーリーグの野球が普及すれば、野球人口も増えていくと思います。



工夫と意識改革で他流試合でも好成績

ポニーリーグ同士の試合のほかに、ボーイズやヤングのチームとの他流試合もやりますが、結構成績を残しています。最近、練習試合で沖縄のボーイズリーグのベスト4のチームといい勝負をしました。
うちのチームは練習時間も短いですが、「量より質」の工夫をしています。
最近、打者のスイングスピードや打球の速度も計測できるスピードガンを買ってもらいました。それで毎月子供のスイングを測定しています。面白いのは、スイングスピードが一番の子が、打球速度も一番とは限らないということです。スイングが早くても、しっかりボールをとらえなければ、打球速度は上がらないんです。
それをランキングにして張り出したら、みんな競争するようになりました。
それから、チームで「整理整頓しよう」と呼びかけたこともあります。整理整頓できるようになったら、野球も勝てるようになりました。
そういう小さな成功体験を積み重ねていくことが大事だと思います。
選手は最低でも3つのポジションが守れるようにしています。人数が少ないからですが、これもいい経験になっています。
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