ニュース 2019.03.05. 13:57

【木更津総合】五島監督「コツコツやった軟式出身の子が伸びてくるのが楽しみ」

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一球目から打ちにいける子は貴重

――監督が多くの選手をご覧になってきて、こういう選手が伸びる、選手のこういうところを見ているといったポイントはどんなところでしょうか?
「こちらからすると、それはちょっとやり過ぎだろうというくらい気持ちが全面に出てくる選手の方がありがたいですね。プレーにしても意見を言うにしても、多少横着でもこちらが手綱を締めないといけないくらいの選手がいい。とにかくやる気を見せてほしい。意欲が出ないのを引き出す方が大変です。
『三度の飯より野球が好き!』くらいの選手がやっぱり伸びると思います。ただなかなかそういう選手は少ないです。怒られることを恐れているような選手がどうしても多いですね」

――プレーの面ではどんなところに出てきますか?
「まず怒られることを怖がっている選手は一球目から打ちに行けませんよね。それをなかなか打ちにいけるようにするのは難しいです」

――大阪桐蔭の西谷監督も一球目から打てる選手を評価すると言っていますね。
「そうそう。打ちにいける子は貴重です」

――体力面などはどうですか?
「中学校の部活も制限が厳しくなって長く練習できない。硬式のチームも週末だけとなると技術面が優先される。体力作りばかりになると野球が面白くない。だからなかなか厳しい面が多いですよね。高校に入ると毎日練習もあるし試合も多いですから、それに慣れるまでにどうしても時間はかかりますね」
 
――先ほど「三度の飯より野球が好き」くらいの気持ちが大事とのことでしたが、小中学生の間に野球が好きになるためにはどうすれば良いと思いますか?
「野球の楽しさは試合に勝つことが一つと、あとはやっぱりできなかったことができるようになるという部分だと思いますね。どちらかというと後者が大きい部分を占めると思います。
(グラウンドでは内野陣が逆シングルでの捕球を練習していて)今やっている逆シングルで捕ることもそうですね。あと何のためにその練習をするのか、できるようになるとどうなるのか、それを伝えることが大事だと思いますし、うちは伝えるようにしています。あとはそれを試合で実感できた方がいいですよね。なるべく多くの選手が試合に出られるようにするということが必要だと思います」

――指導者の立場として大事だなと考えられることはありますか?
「一つ言えるのは『平等論』ですかね。レギュラーと控えの選手全員を同じように試合に使うというのは現実的には難しいですけど、チャンスを与えるということは必要だと思います。一回チャンスを逃したとしても、できるだけまたチャンスを与える。そうすればやっぱり全員に納得感がありますよね。
手前味噌で申し訳ないですけど、自分が木更津総合に来てから20年間途中で辞めた選手はいません。うちは人数もそんなに多くないですし、試合に出られる機会も十分ありますから、そういう面はあるのかなと思いますね」
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