今週は、広島東洋カープの事をお話したいと思います。
実は、この番組のディレクターが、熱狂的な広島のファンなんです。私が、広島が危ないとか言うと、目も合わさないような状態になっちゃう（苦笑）
《今年の広島がちょっと心配》というのが、なぜかというと、最初からこういう状態だったら、心配も何もないと思うのですが、4連覇は確実ではないか、今年は日本一になるのではないか、と言われたた広島が、あまりにもマイナス材料が多いので、ちょっと検証してみたいと思います。
4月のスタートというのは、だいたい普通だった。で、5月は20勝4敗と、これは普通というより異常な成績で、なんと5月だけで、貯金が16という……ヤクルトは16連敗ですからね。それと全く逆で、貯金16というのは、これは本当に強いチームじゃなければできない事です。
したがって、5月が終わった時点では、1位・広島、2位・阪神は、広島と4ゲーム差、そして3位・巨人は、2位・阪神と5.5ゲーム差。ちなみに、1位・広島と、6位・ヤクルトのゲーム差が11.5ゲームと大差がついてしまって、今年も広島が優々、優勝戦線を直走るのかな？と思ったんですが、《魔の交流戦》ですね。5勝12敗1分。こんなに負けるとは、夢にも思わなかった。で、6月18日には、とうとうセントラル・リーグの首位が、巨人と入れ替わりました。
まさか交流戦中に、巨人に首位の座を明け渡すとは、誰も考えなかったと思うんです。で、数字を見ると良くない。打者の部門はそうでもないのですが、投手の各部門の上位には、なかなか広島のピッチャーの名前が出てこない。
そんな感じですから、数字が上がらないのは明らかなんですが、特にピッチャーではジョンソンが、だいぶ戻ってきたとはいえ、前半は本調子ではなかった。それから、クローザーの中崎も、6月19日に一軍抹消。理由は、「開幕から調子が上がらず、打ち込まれる場面が続いたから」と、緒方監督は話していました。
2016年のペナントレースでは、ジョンソンがすごい勢いでピッチングをしました。15勝7敗。スピードはそこまでだけど、非常にコントロールがいい、クレバーなピッチャーで、この2016年の成績を受け、広島は長期契約を結んで、『このジョンソンがいれば大丈夫！』という風に世間に思わせたのですが、その長期契約を結んだすぐ、2017年には、今度は一息入れて、6勝3敗になって、これが、間違いだったと私は思うんです。
一息入れたことによって、彼独特の安定したフォームが、少しづつ崩れていってしまって、いわゆる立ち投げのような形になって、フォームが崩れているときは、コントロールが悪くなります。で、2017年、2018年ともがいていた。ただ長期契約をしていましたから、解雇という事はなかった。しかし、これでジョンソンも終わりだな、と思ったら、今年は頑張ってきた。
ということは。他のピッチャーがちゃんとしていれば……。ジョンソンが戻ってきただけに、今までと同じような投手陣で、ペナントを戦えたと思うんですね。
大瀬良の問題は、スタミナがそれほどないこと。ボールは速く、綺麗なボールを投げる。でも6回くらいになると、ボールが、パタッと…別の大瀬良になってしまうんですね。
大瀬良と同じタイプで、九里亜蓮が、交流戦の最後に、楽天戦で完封試合をしました。野村は、毎年7～10勝はするけれど、どうもそれ以上の体力がない。あとは佐々岡コーチが、この投手陣をどう立て直していくか、だと思いますね。
ただまだ、レグナルト、ヘルベグ、フランスア、ローレンスといった、まだ力を発揮できるピッチャーが残っていますので、佐々岡コーチが、この投手陣を、どう編成していくか、佐々岡コーチに課せられた責任は、非常に大きいと思うんですね。
まあ、いずれにしても、投手がこんな状態ですが、バッティングの方は、相変わらず、鈴木誠也を中心に元気です。去年ほど、一昨年ほど元気とは言えませんが、鈴木誠也が元気だという事は、まだまだ望みがある事ですから、その辺を、どこから広島は立て直すかですね。打線から立て直して、投手陣をバックアップしていくか、あるいは、そんな悠長な事を言ってられないので、投手陣に大ナタを振るう。…といっても、じゃあどうしたらいいか、これはもう佐々岡さんがやる事だと思いますね。
セントラル・リーグの4連覇、そして緒方監督初の日本一へ。とにかく、もう巻き返さないと、広島いよいよ巻き返せないと思います。
（ニッポン放送ショウアップナイター）
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実は、この番組のディレクターが、熱狂的な広島のファンなんです。私が、広島が危ないとか言うと、目も合わさないような状態になっちゃう（苦笑）
《今年の広島がちょっと心配》というのが、なぜかというと、最初からこういう状態だったら、心配も何もないと思うのですが、4連覇は確実ではないか、今年は日本一になるのではないか、と言われたた広島が、あまりにもマイナス材料が多いので、ちょっと検証してみたいと思います。
4月のスタートというのは、だいたい普通だった。で、5月は20勝4敗と、これは普通というより異常な成績で、なんと5月だけで、貯金が16という……ヤクルトは16連敗ですからね。それと全く逆で、貯金16というのは、これは本当に強いチームじゃなければできない事です。
したがって、5月が終わった時点では、1位・広島、2位・阪神は、広島と4ゲーム差、そして3位・巨人は、2位・阪神と5.5ゲーム差。ちなみに、1位・広島と、6位・ヤクルトのゲーム差が11.5ゲームと大差がついてしまって、今年も広島が優々、優勝戦線を直走るのかな？と思ったんですが、《魔の交流戦》ですね。5勝12敗1分。こんなに負けるとは、夢にも思わなかった。で、6月18日には、とうとうセントラル・リーグの首位が、巨人と入れ替わりました。
まさか交流戦中に、巨人に首位の座を明け渡すとは、誰も考えなかったと思うんです。で、数字を見ると良くない。打者の部門はそうでもないのですが、投手の各部門の上位には、なかなか広島のピッチャーの名前が出てこない。
そんな感じですから、数字が上がらないのは明らかなんですが、特にピッチャーではジョンソンが、だいぶ戻ってきたとはいえ、前半は本調子ではなかった。それから、クローザーの中崎も、6月19日に一軍抹消。理由は、「開幕から調子が上がらず、打ち込まれる場面が続いたから」と、緒方監督は話していました。
2016年のペナントレースでは、ジョンソンがすごい勢いでピッチングをしました。15勝7敗。スピードはそこまでだけど、非常にコントロールがいい、クレバーなピッチャーで、この2016年の成績を受け、広島は長期契約を結んで、『このジョンソンがいれば大丈夫！』という風に世間に思わせたのですが、その長期契約を結んだすぐ、2017年には、今度は一息入れて、6勝3敗になって、これが、間違いだったと私は思うんです。
一息入れたことによって、彼独特の安定したフォームが、少しづつ崩れていってしまって、いわゆる立ち投げのような形になって、フォームが崩れているときは、コントロールが悪くなります。で、2017年、2018年ともがいていた。ただ長期契約をしていましたから、解雇という事はなかった。しかし、これでジョンソンも終わりだな、と思ったら、今年は頑張ってきた。
ということは。他のピッチャーがちゃんとしていれば……。ジョンソンが戻ってきただけに、今までと同じような投手陣で、ペナントを戦えたと思うんですね。
大瀬良の問題は、スタミナがそれほどないこと。ボールは速く、綺麗なボールを投げる。でも6回くらいになると、ボールが、パタッと…別の大瀬良になってしまうんですね。
大瀬良と同じタイプで、九里亜蓮が、交流戦の最後に、楽天戦で完封試合をしました。野村は、毎年7～10勝はするけれど、どうもそれ以上の体力がない。あとは佐々岡コーチが、この投手陣をどう立て直していくか、だと思いますね。
ただまだ、レグナルト、ヘルベグ、フランスア、ローレンスといった、まだ力を発揮できるピッチャーが残っていますので、佐々岡コーチが、この投手陣を、どう編成していくか、佐々岡コーチに課せられた責任は、非常に大きいと思うんですね。
まあ、いずれにしても、投手がこんな状態ですが、バッティングの方は、相変わらず、鈴木誠也を中心に元気です。去年ほど、一昨年ほど元気とは言えませんが、鈴木誠也が元気だという事は、まだまだ望みがある事ですから、その辺を、どこから広島は立て直すかですね。打線から立て直して、投手陣をバックアップしていくか、あるいは、そんな悠長な事を言ってられないので、投手陣に大ナタを振るう。…といっても、じゃあどうしたらいいか、これはもう佐々岡さんがやる事だと思いますね。
セントラル・リーグの4連覇、そして緒方監督初の日本一へ。とにかく、もう巻き返さないと、広島いよいよ巻き返せないと思います。
（ニッポン放送ショウアップナイター）
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