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【球数制限を考える】甲子園優勝投手、準優勝投手の投球数の推移

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■2014年夏に三重の左腕今井重太朗が814球


2012年以降の、春夏の甲子園での優勝校、準優勝校の投手の投球数を一覧を見て欲しい。
2012年は春夏ともに大阪代表大阪桐蔭と青森代表光星学院の対決となったが、大阪桐蔭が藤浪晋太郎(現阪神)という絶対的エースを中心にするチームだったのに対し、光星学院は城間竜兵、金沢湧紀の二本柱が中心だった。ただ大阪桐蔭は、春夏ともに沢田圭佑(現オリックス)を1試合ずつ先発させることで、藤浪を休ませている。

2013年春には安樂智大(現楽天)が決勝の途中まで一人で投げ772球を記録し、海外メディアが注目するに至った。春の大会は出場校が少なく、ほとんどが5試合で決勝だ。その中で772球は非常に多い。2回戦の広島代表広陵戦で、延長13回232球を投げたのが大きい。以後、選抜で700球を投げた投手はいない。

2014年夏には、三重代表三重の左腕今井重太朗が814球を投げた。8月22日から25日までの4日間で3回先発し373球を投げたが、大阪代表、大阪桐蔭との決勝の8回に降板した。

■2012(春)
【優勝】藤浪晋太郎(大阪桐蔭)球数合計:659
【優勝】沢田圭佑(大阪桐蔭)球数合計:53
【準優勝】城間竜兵(光星学院)球数合計:357
【準優勝】金沢湧紀(光星学院)球数合計:286
【準優勝】伊藤裕貴(光星学院)球数合計:3

■2012(夏)
【優勝】藤浪晋太郎(大阪桐蔭)球数合計:516
【優勝】沢田圭佑(大阪桐蔭)球数合計:125
【準優勝】金沢湧紀(光星学院)球数合計:311
【準優勝】城間竜兵(光星学院)球数合計:287
【準優勝】伊藤裕貴(光星学院)球数合計:9

■2013(春)
【優勝】小島和哉(浦和学院)球数合計:580
【優勝】山口瑠偉(浦和学院)球数合計:30
【準優勝】安楽智大(済美)球数合計:772
【準優勝】太田裕也 (済美)球数合計:36
【準優勝】山口和哉(済美) 球数合計:18

■2013(夏)
【優勝】高橋光成(前橋育英)球数合計:687
【優勝】喜多川省吾 (前橋育英)球数合計:71
【準優勝】横瀬貴広(延岡学園)球数合計:345
【準優勝】奈須怜斗(延岡学園)球数合計:282
【準優勝】井手一郎(延岡学園)球数合計:98

■2014(春)
【優勝】高橋奎二(龍谷大平安)球数合計:345
【優勝】元氏玲仁(龍谷大平安)球数合計:231
【優勝】中田竜次(龍谷大平安)球数合計:101
【優勝】犬塚貴哉(龍谷大平安)球数合計:18
【準優勝】溝田悠人(履正社)球数合計:496
【準優勝】永谷暢章(履正社)球数合計:268

■2014(夏)
【優勝】福島孝輔(大阪桐蔭)球数合計:606
【優勝】田中誠也 (大阪桐蔭)球数合計:218
【準優勝】今井重太朗(三重)球数合計:814
【準優勝】瀬戸上晶(三重)球数合計:7
【準優勝】森竜之助(三重)球数合計:3

■2015(春)
【優勝】平沼翔太(敦賀気比)球数合計:603
【準優勝】大沢志意也(東海大四)球数合計:554
【準優勝】権濤源(東海大四)球数合計:71

■2015(夏)
【優勝】小笠原慎之介(東海大相模)球数合計:392
【優勝】吉田凌(東海大相模)球数合計:300
【優勝】北村朋也(東海大相模)球数合計:16
【準優勝】佐藤世那(仙台育英)球数合計:680
【準優勝】百目木優貴(仙台育英)球数合計:82

■2016(春)
【優勝】村上頌樹(智弁学園)球数合計:669
【準優勝】浦大輝(高松商)球数合計:545
【準優勝】美濃晃成(高松商)球数合計:112

■2016(夏)
【優勝】今井達也(作新学院)球数合計:616
【優勝】宇賀神陸玖(作新学院)球数合計:64
【優勝】入江大生(作新学院)球数合計:13
【準優勝】大西健斗(北海)球数合計:527
【準優勝】多間隼介(北海)球数合計:91

■2017(春)
【優勝】徳山壮磨(大阪桐蔭)球数合計:581
【優勝】根尾昂(大阪桐蔭)球数合計:49
【優勝】横川凱(大阪桐蔭)球数合計:24
【優勝】香川麗爾(大阪桐蔭)球数合計:23
【優勝】柿木蓮(大阪桐蔭)球数合計:21
【準優勝】竹田祐(履正社)球数合計:588
【準優勝】松井百代(履正社)球数合計:87

■2017(夏)
【優勝】綱脇慧(花咲徳栄)球数合計:534
【優勝】清水達也(花咲徳栄)球数合計:263
【準優勝】平元銀次郎(広陵)球数合計:474
【準優勝】山本雅也(広陵)球数合計:385
【準優勝】森悠祐(広陵)球数合計:34

■2018(春)
【優勝】根尾昂(大阪桐蔭)球数合計:392
【優勝】柿木蓮(大阪桐蔭)球数合計:209
【優勝】横川凱(大阪桐蔭)球数合計:73
【優勝】森本昂佑(大阪桐蔭)球数合計:54
【準優勝】平田龍輝(智辯和歌山)球数合計:397
【準優勝】池田陽佑(智辯和歌山)球数合計:184
【準優勝】小堀颯(智辯和歌山)球数合計:125
【準優勝】根来塁(智辯和歌山)球数合計:9

■2018(夏)
【優勝】柿木蓮(大阪桐蔭)球数合計:512
【優勝】根尾昂(大阪桐蔭)球数合計:214
【優勝】横川凱(大阪桐蔭)球数合計:78
【準優勝】吉田輝星(金足農)球数合計:881
【準優勝】打川和輝(金足農)球数合計:58

■2019(春)
【優勝】石川昂弥(東邦)球数合計:593
【優勝】奥田優太郎(東邦)球数合計:46
【優勝】植田結喜(東邦)球数合計:26
【優勝】道﨑亮太(東邦)球数合計:12
【準優勝】飯塚脩人(習志野)球数合計:340
【準優勝】山内翔太(習志野)球数合計:271
【準優勝】岩沢知幸(習志野)球数合計:42

■突出する2018年夏、金足農、吉田の881球


2016年の奈良代表智弁学園の村上頌樹を最後に、甲子園を決勝戦まで一人で投げぬいた投手はでていない。

この時期から、複数の投手を擁して試合に臨む学校が主流になっている。投手の中にも、先発、救援の分業も進んでいる。

大阪代表大阪桐蔭は、徳山壮磨、香川麗爾の世代から根尾昂、柿木蓮、横川凱と才能のある投手が、次々と登場し、春連覇、二度目の春夏連覇を記録した。2018年夏の甲子園では柿木蓮が、全6試合に登板、準決勝と決勝は連投で完投した。これは決勝の先発予定の根尾昂がマメをつぶして投げられなくなったためと言われているが、それでも全投球数は512球にとどまっている。

それだけに、昨年の甲子園、決勝戦の途中まで、甲子園で881球、地方大会から通算すれば1517球を投げ込んだ秋田代表金足農、吉田輝星の登板過多、投球過多は突出している。

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