ニュース 2019.08.26. 11:30

野球の試合はいつ終わる?メジャーが取り組む時短ルール

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MLBのオープン戦で試験的に導入されたピッチ・クロック

プレミア12で時間制限を導入


 今週は、アメリカ大リーグのいろいろなアイデアについてお話したいと思います。色々なアイデアがありますね、アメリカって面白いですね。

 野球界は日本でもアメリカでも、試合時間が長いというのに、非常に困っています。

 アテネ五輪で野球をやった時に、スタンドにいた現地の人に、日本の新聞記者が聞いてみたそうです。「野球ってどうだ?」と。そうしたら、「ルールがわからないけど、初めて見る競技(野球)なので仕方がない。でも、難しく、複雑なスポーツというのは何となく解った。以外性もあって面白いスポーツだと思う。ただ困るのは、この試合がいつ終わるのかわからない。この後の予定が立てられないよ」と言われたそうです。これが本音だと思うのですが、時間短縮については、今年も色々とやっています。

 これは、日本でもアメリカでもありませんが、秋に行われる「WBSC(世界野球ソフトボール連盟)プレミア12」という大会では、投球時に、時間制限を設けるそうです。投球間隔は20秒にして、マウンド上の話し合いは30秒、投手交代は90秒、イニング交代も90秒と、厳格な時間制限が設けられています。

 この大会は、2020東京五輪の予選も兼ねていますので、非常に大事な大会で、新しい規定に従った、いわゆるリズムというのが、のんびりやる野球と、せかされる野球と違いますから、侍ジャパンには、その辺を体得して欲しいと思いますね。


弾道測定器でボール・ストライクを判定


 それからもう一つ、ボール・ストライクの判定でもめて、それによって時間がかかる。両軍の投手で300球くらいは投げますから、いちいち難くせをつけていたらきりがない。という事で、アメリカでは先日、アンパイアと判定規格を使って、早く判定をしていこうというテストが行われました。

 簡単に言うと、ピッチャーが投げた瞬間、弾道測定器がボールとストライクを判定して、無線機を付けているアンパイアに、判定を伝えるそうです。

 実際にテストをやったんですね。新聞に載っていました。このロボット審判のテスト結果については出ていなかったのですが、これが上手くいったら、アメリカでは取り入れようとしているそうです。

 とにかく、コールは遅れないようにしてほしいですね。一回、聞かないと判定できないんですからね。そして、こういう大リーグで行われている物が、本当にいいのかどうかも検証して欲しいと思います。


一塁への盗塁!?


 3つ目の話題。これもとんでもない事だと思うのですが、一塁盗塁ありという事なんですね。聞いたことないですよね、我々からすると考えられないのですが、この一塁盗塁という記録を作ろうじゃないかと、これはなぜ作るんですかね? 一塁盗塁を作ったって、時間短縮とは関係ないと思うのですが、でもそれを作ろうと。

 これは、アメリカ大リーグ機構が、独立リーグのアトランティックリーグで実際、話し合って作って、メリーランド対ランカスターという試合でテストしたそうです。

 打者が、バッターボックスに立っている時の盗塁というのは、ピッチャーのボールをキャッチャーが後逸した場合、カウントに関係なく、打者は一塁へ走って良い。というもので、三振とは違うので、振り逃げとは違う事になります。

 昨今のアメリカ大リーグの中継を見ていると、キャッチャーのパスボールなど、ポロポロする事が多いと思うんですね、その辺を見かねてのルールかも知れませんが、これも大変なルールですね。

 で、メリーランドの打者・トニートーマス選手が、ノーボール・ワンストライクの場面で、キャッチャーがボールを後逸したので、それを見て、全力で一塁に走って、セーフになりました。それが先制点につながったそうです。キャッチャーはというと、一塁にボールを投げる訳でもなく、自分でボールを持ったまま、いつものポジションに戻ったそうです。

 いままでなら、そんなボールを慌ててとりに行って、一塁に投げる必要はないんですけど、この盗塁した間に、一塁にボールを投げなかったという事で、結果的には、一塁への盗塁ではなく、キャッチャーの野選・フィルダースチョイスになったそうです。


様々な試行錯誤


 アメリカ大リーグというのは、ファームのチームを使って、色々な実験をしています。その中から、色々新しい実験結果が出てきますので、そんな事はないだろうと、決めつけるものではないかなと思います。

 それから今度は日本の話です。これは新しいルールという訳ではありませんが、現役ドラフトが検討をされています。これは、出場機会の少ない選手が、他球団に移る事によって、出場機会が増えてまた新しい道が開ける。そういう新しい道を開いてはくれないか。という選手会から、NPBへの要求で、NPBも最初は反対だったそうですが、このまま良い選手が一人いただけで、その陰で埋もれて、どこにも行けないで10何年過ごして、首になってしまうのでは、宝の持ち腐れだと。

 これから対象選手の資格をどうするか、たとえば在籍5年以上にするのかなど、色々な項目を作るそうです。球団がリストを作って、後の事務的な物は、NPBがやる。ただ、今年のオフには間に合わないらしい。毎年、戦力外選手は速く出てしまうので、できるだけこの制度の早期実現を図りたいと言っています。

 来年のオフには、現役選手ドラフトというのができるかもしれませんね。

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