ニュース 2020.02.04. 17:00

楽しいだけじゃない、指導者の意図と目的が明確な横浜ブレイズの練習

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活動をスタートしてわずか2年足らずで40人もの選手が所属することとなった、横浜市南区にある学童野球チーム『横浜ブレイズ』。前回のレポートではウォーミングアップ、キャッチボール、ボール回し、補食などについて紹介したが、今回はそれ以降の練習、更にはチームの特徴や方針などをお届けする。




取材したのが1月中旬ということもあり、様々な動きを入れたウォーミングアップ、キャッチボール、ボール回しなどを行っていたが、補食を挟んだ後はより野球に近い動きの練習に入っていった。

まず行われたのは守備練習。4か所に分かれてゴロ捕球が行われたが、いきなりノックに入るのではなく、まずは手で転がしたボールを捕球するものだった。監督からは「最初はコロコロ!」という声があった通り、決して難しいボールではなく、まずはボールに入るための動きを繰り返し行っていた。慣れない低学年の選手などはどうしても正面からボールに向かってしまい、その後の動きがスムーズにいかないことが多いため、軽く半身になってグラブを持つ手の方を後ろにし、横から入ることを指導していた。簡単な捕球だからこそ、このような動きを身につけるためには有用な練習と言えるだろう。



バウンドしない「コロコロ」を捕球した後は、あえて弾むようなゴロを手で投げて捕球する練習。「コロコロ」ではボールに対する入り方の訓練になるが、こちらは前へ出るタイミングを養うためのものである。高く弾むボールだと、どうしても見てしまって前に出るのが遅れることが少なくない。またバウンドのどこが捕球しやすいのかということも、頭では分かっていても実際に体験してみないと身につかないものである。特に軟式球は高く弾みやすいため、このような感覚を養うためにはやりやすい練習と言えるだろう。

その後ようやくノックとなったが、これも最初は近い距離で行い、次に距離を広げてという2パターンが実施された。近い距離の緩い打球では「コロコロ」で養ったボールへの入り方を、長い距離のある程度スピードのある打球では「バウンド」で養った前へ出るタイミングの復習になっていると言えるだろう。単純にボールを受けて投げるノックを行うよりも、明らかに狙いが見える守備練習だった。

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