ニュース 2020.04.11. 15:35

DeNA・今永、開幕日が決まれば「作り上げていけるという自信も半分以上ある」

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DeNAの今永昇太

Web会議アプリで取材対応


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で自主練習が続く中、横浜DeNAの今永昇太投手が11日、WEB会議アプリ『Zoom』で報道陣の取材に応じた。

 開幕の時期が見通せない中、現在の自主練習の中身について今永は「はじめに延期した時に、もう一回キャンプの第1クールにやってたようなウエイトやランニングをやろうかなという話をしていたと思う。ランニングに関してはそういうものをやっているが、ウエイトトレーニングに関しては、もちろんキャンプの初めにやっていたものもやりながら、あとはバランスだったり、スピードを意識したトレーニングを並行してやった方が自分の身体にとってはいいな、ということを感じてきたので、そこのところは少し変わって両方ともやっているという風にシフトした」と話した。

 そんな中、現在は「ブルペンには入っていない。今は遠投とか、最後のキャッチボールが終わる間際のピッチングと同じ距離でのショートピッチングで補っている」という。「開幕日が設定されないと、どういうプランニングを立ててやっていくかが決めづらい」というのが理由だが、「今、ブルペンに入ってバンバンやるよりは、ある程度肩の具合は維持しながら、(開幕日が)決まってからでも遅くはないだろうなと自分では思っている。投げる以外のトレーニングは重点的にやろうかなと思っている」と自身の考えるプランについても説明した。

 それでも現在、ブルペンに入っていない不安については「ちょっとだけある」と話す。「今まで自主トレからキャンプ、オープン戦まで積んできて、ある程度自分の中で段階を踏んで肩も作って、身体の状態も作ってきたところがあったので。もちろんそれはゼロにはならないけど、ブルペンに入っていないことでそういった感覚が失われるんじゃないかなという不安はある」という。

 その一方で「また開幕日が決まって、目処が立って、作り上げていけるという自信も半分以上ある」と語り、「(不安と自信が)半分、半分という感じ」と現在の心境をのぞかせた。今季は長期化も予想されるだけに、来季への影響も考えられる。「こういう時に来年の話はしたくないが、今年のシーズンが長引くことによって、オフシーズンも、もしかしたら短くなる可能性もあるし、ことし一年だけで考えるわけにもいかないと思う」と今永は話す。

 それだけに「長い目で見ながら、今やるべきことは、投げるよりもフィジカルの部分をしっかりと丁寧に見直してやることが大事。今はブルペンに入ることよりも、ランニングで足の回転数を上げたりだとか身体のバランスを見直してみたり、重たい物をあげてみたりだとかということを優先順位にしている」というのが現時点での考え方だ。

自宅で過ごす時間が増える


 現在は自宅で過ごす時間も増えているが、「自宅でストレッチしたりとか体幹トレーニングをしたりとかというのは正直あまりなかったが、こういった状況が家でも何かできることがあるんだぞ、と意識を変えさせてくれた」と前向きに捉えている。

 「もちろん負荷をかけてやるのは限度があるが、身体の内側を見直す時間ができた。家でできることは家でやって、球場でできることは球場でやる。ウエイトしたり、広い面積を使ってランニングしたりというのは家の周りではできないので。ストレッチや体幹トレーニングは家でもできる。家でできるものと球場でやることは練習の前にしっかりプランニングしている」と置かれた環境下でできることを考えて自主練習を進めている。

 練習以外の時間もできたことで最近の今永は「海外ドラマを英語で」視聴しているのだという。「Netflixで『ブラックリスト』というドラマがあるが、1話目の一番初めから面白くて、登場人物もいっぱい出てくるし英語で分かりにくいけど、何とか乗り越えよう、というのが自分の中から湧いてくるので。観てください。おすすめです」と紹介した。

 今永は、2018年のオフにオーストラリアン・ベースボールリーグのキャンベラ・キャバルリーに派遣され、武者修行を積んでいる。「オーストラリアに行った時に、『どうやったら英語が上達するんですか』と現地の日本人の方に聞いて、『海外ドラマとかテラスハウスとかも日本語で喋って字幕は英語とか、英語で喋って字幕は日本語にしたら上達しやすいよ』と言われた。今、ピープルズ、オースティン、パットンと練習の組が一緒なので、せっかく少人数で練習しているし、外国人とも話したいなと思っているので。日頃から練習の一環としてやっている」のだそうだ。

 さらに自炊する時間もできたという。「きのうカオマンガイを作った。この自主トレ期間になって、体脂肪も減ったが、少し筋肉量が落ちていてので、もう一回筋肉を付け直すのと、気になってはいないが、体脂肪ももう少し落としてみたら自分の身体のキレはどうなるんだろうとか試す期間にも使える。なるべく低脂質・高タンパクのものを摂るようにしている。そういったものもすべて国吉(佑樹)さんにから話を聞いた。今は鶏のムネ肉だったり、ささみをけっこう食べている」と野球へ繋げる栄養管理にも余念がない。

 自身の作ったカオマンガイの評価については、「ハマスタに出店した方がいいですね。消費税も上がったんで1万1000円くらいで売れたら。サイン付きで」と冗談めかして話した。

 一方で「僕たちは野球だけをやっていればいい、というのではないと思う。いつもだったらスポーツ番組ばかり視ていたが、ニュース番組を視る時間も増えたし、日本が今どういう状況で、どんなことをしようとしているのかというのもニュースに触れることによって自分でいろいろ理解しようともしている。野球以外のことを考える時間が増えた。今後、野球さえやっていればいいのではなくて、もっと社会のことだったり、人間力を磨く一つとして学んでいかないと、と感じている」と話した。

 今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自身も代表候補であった東京五輪は1年延期となったが、「侍ジャパンでは、いろんなことに対応していったり、順応していったりすることがきっと求められると思っている。延期にはなったが、その中で1年後にどういうパフォーマンスをしてくれるのか、この1年間どういう風に過ごしてくれるのか、そういったものも見られていると思う。変わらずアピールの場で結果を残すだけだし、そういう機会にしっかり自分のパフォーマンスを出せるように準備と対応だけはしていきたい」と前を向いた。

 ベイスターズファンが熱狂する横浜スタジアムの光景も思い浮かべるという。「1年前はここで投げていたな、とか、本当だったら開幕して大声援の中、ウイング席もできたし、勝ってお立ち台に立って、球場を一周してということも考える。自分が呼ばれた時にファンの方がワーッと歓声をあげてくれるのも早く聞きたい。一日を過ごす中で絶対に一度は頭の中で思い浮かべるので、早く自分の想像したことが現実の世界でも起こってくれることを願っている」と今永は話した。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)

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