ニュース 2020.07.27. 06:30

つづく混パ、セは虎が少しずつ上位に接近 プロ野球「先週の星取り」まとめ

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西武は「70周年シリーズ」で特別ユニフォームを着用 (C) Kyodo News

パ・リーグ


▼ 1位:福岡ソフトバンクホークス
(7/21~7/26=日本ハム [PayPayドーム])

●○●○●○ 3勝3敗

 オリックスとの6連戦を5勝1敗と勝ち越し、ホーム・福岡に帰ってきたソフトバンク。今週は日本ハムを相手に常に黒星が先行。負け越しの危機だったが、26日の試合は投打が噛み合ってなんとか五分に持ち込んだ。

 勝ち越しこそできなかったものの、楽天がオリックス相手に苦しんでいたこともあって、この間に単独首位へ浮上。順位表の頂点で迎える7月最終週は、3位・西武を本拠地で迎え撃つ。


▼ 2位:東北楽天ゴールデンイーグルス
(7/21~7/26=オリックス [楽天生命パーク])

●●△●●○ 1勝4敗1分

 ホーム12連戦の前半は、西武に3勝2敗(中止1)と好スタートを切った楽天。ところが、オリックスとの6連戦は投手陣が踏ん張れずに連敗スタート。23日も逃げ切り失敗の引き分けに終わり、週末も連敗で勝ちなしのまま1週間を終える危機もあった。

 迎えた26日の試合は、先発・藤平尚真が初回に危険球退場。3点ビハインドからのスタートという厳しい流れに加え、相手はエースの山本由伸という絶体絶命の状況だったが、投手陣の粘りに打線が奮起。最後はキャプテンの一打で試合をひっくり返し、カード未勝利は免れた。


▼ 3位:埼玉西武ライオンズ
(7/21~7/26=ロッテ [メットライフ])

○●○○●○ 4勝2敗

 ロードの2カードを5勝5敗(中止1・ノーゲーム1)で終え、ホームに戻ってきた西武。6試合で2ケタ安打を放ったのは26日のみと、持ち前の強力打線は少し湿り気味だった中、接戦をモノにして4勝2敗と勝ち越した。

 鈴木将平や川越誠司といった若手の活躍が光った一方で、変わらぬ存在感を発揮したのが中村剛也と栗山巧の“骨と牙”コンビ。26日の試合は栗山の通算350二塁打が先制打で、逆転を許すも中村の適時打で追いつき、栗山の適時打で逆転。さすがの勝負強さでチームをカード勝ち越しへと導いた。


▼ 4位:千葉ロッテマリーンズ
(7/21~7/26=西武 [メットライフ])

●○●●○● 2勝4敗

 ロード12連戦の後半戦に挑んだロッテだったが、西武に2勝4敗で負け越し。3位の座を譲る格好となってしまった。

 その中で、22日の試合では大卒2年目の左腕・小島和哉が7回途中1失点の力投を見せ、25日は高卒4年目の種市篤暉が4安打完封勝利を挙げるなど、若き先発投手の活躍は光明。ホームに戻る今週、楽天を相手に継続して良い投球ができるか。注目だ。


▼ 5位:オリックス・バファローズ
(7/21~7/26=楽天 [楽天生命パーク)

○○△○○● 4勝1敗1分

 仙台から札幌へと続くロード12連戦がはじまったオリックスだが、前半は上位・楽天を相手に快調なスタート。これまでの得点力不足が嘘だったかのように打ちまくり、3つの勝ち越しを作った。

 26日の試合をエース・山本由伸で落としたのは少しもったいなかったが、先発・中継ぎともに左右のバランスが取れた陣容が固まりつつあり、ここからの逆襲へ期待の膨らむ6試合だった。


▼ 6位:北海道日本ハムファイターズ
(7/21~7/26=ソフトバンク [PayPayドーム])

○●○●○● 3勝3敗

 今季初めてカード頭の試合を取った日本ハム。その後も一進一退で進み、今季初のカード勝ち越しに王手をかけたが、最後の最後でソフトバンクの自力に敗れた。

 それでも、勝利した試合はいずれも2点差以内で、秋吉亮が3つのセーブをマーク。前週・17日のロッテ戦で喫した2失点から立ち直り、しっかりと最後を締めてくれたのは収穫だろう。





セ・リーグ


▼ 1位:読売ジャイアンツ
(7/21~23=中日 [ナゴヤドーム]、7/24~26=ヤクルト [神宮])

○●○△●○ 3勝2敗1分

 4カード連続ロードゲームの後半戦は、連勝のない一進一退の戦い。それでも、中日には勝ち越し、このところ苦戦が続いていたヤクルトからも5試合ぶりの勝利を挙げた。

 2位とのゲーム差を「3.5」とし、今週はホームでの6連戦。DeNAと広島を相手に勝ち星を稼ぐことができれば、一気に突き抜ける可能性も出てくる。


▼ 2位:東京ヤクルトスワローズ
(7/21~23=DeNA [横浜]、7/24~26=巨人 [神宮])

○△●△○● 2勝2敗2分

 6試合を五分で乗り切ったヤクルトだが、2勝2敗2分というのは珍しい形。25日は連続引き分けも…?というところから、代打・川端慎吾が試合を決めるサヨナラ打を放って決着をつけた。

 週が明けて火曜日からは阪神との3連戦。1ゲーム差の直接対決となるだけでなく、巨人との差をこれ以上広げられないためにも、負けられない3連戦になる。


▼ 3位:阪神タイガース
(7/21~23=広島 [甲子園]、7/24~26=中日 [ナゴヤドーム])

○△●○●○ 3勝2敗1分

 試合中止が2試合あったものの、5カード連続のホームゲームが終わった阪神。ホームの広島戦は勝ち越すことができなかったが、ロードの中日戦は2勝1敗で勝ち越し。貯金を「1」とした。

 23日の試合は白星こそつかなかったものの、藤浪晋太郎が一軍で今季初登板・初先発。26日の試合では、不調でファーム調整となっていた藤川球児が勝利を挙げるなど、新たな力が出てきつつあるのも朗報。勢いをさらに加速させ、前を走るヤクルトや巨人を追撃していくことができるだろうか。


▼ 4位:横浜DeNAベイスターズ
(7/21~23=ヤクルト [横浜]、7/24~26=広島 [横浜])

●△○○○● 3勝2敗1分

 15日から始まった連敗を23日に止め、そこから3連勝と再び勢いを取り戻しつつあったDeNA。ところが、26日の試合では6点をリードしていながら、8回・9回に5失点を喫して大逆転負け。ショッキングな敗戦となった。

 特にここに来て不安なのが守護神・山﨑康晃の状態。依然としてセーブ数ではセ・リーグのトップに君臨しているものの、12試合の登板で防御率は8.74。配置転換やファームでの再調整も含め、今後の首脳陣の決断に注目が集まる。


▼ 5位:広島東洋カープ
(7/21~23=阪神 [甲子園]、7/24~26=DeNA [横浜])

●△○●●○ 2勝3敗1分

 今週も勝ち越すことはできなかったが、苦しい状況の中で負け越し1で済んだと見るべきか。

 23日の阪神戦では、苦しい状況をホセ・ピレラの逆転満塁弾で一発解決。26日のDeNA戦も7回までは0-6と敗色濃厚の流れも、8回に堂林翔太の2ランなどで5点を返し、9回は鈴木誠也の適時打で土壇場追いついて、最後は會澤翼が勝ち越し満塁弾。終盤の粘りが出てきただけに、これが逆襲開始のキッカケとなるだろうか。


▼ 6位:中日ドラゴンズ
(7/21~23=巨人 [ナゴヤドーム]、7/24~26=阪神 [ナゴヤドーム])

●○●●○● 2勝4敗

 ホームでの巻き返しを目指した中日だったが、終わってみれば2カード連続で負け越し。4敗のうち3つはリリーフに黒星がついたもので、投手の起用法や運用の面で苦しんだところもあった。

 そんな中での光明と言えば、2週続けて勝利を挙げた松葉貴大。先週も首位・巨人を相手に6回を投げて4安打・無失点の好投。防御率0.79と安定した投球を続けているだけに、引き続き注目だ。



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