ニュース 2020.10.01. 11:00

2位・ロッテ、得失点差はマイナス11 月別で数字を見ると…

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昨季2位のロッテ=ZOZOマリン(C) Kyodo News

7月以外は得失点差プラス


 2位・ロッテは9月30日に行われた日本ハム戦に2-1で勝利し、首位・ソフトバンクが敗れたため、2位のままだがソフトバンクとゲーム差なしとなった。

 マリーンズのチーム成績を見ると、先制した試合(36勝)、逆転勝ち(24勝)、犠打数(71)、四球数(379)、失策(37)、与四球数(297)、はいずれもリーグトップの数字だが、チーム368得点、379失点で得失点差はマイナス11。首位・ソフトバンクが375得点、317失点、3位楽天も421得点、391失点と、Aクラスにいる球団はマリーンズ以外、得点数が上回っている状況だ。それでも、マリーンズは49勝37敗2分でリーグ2位にいる。

 ただ、月別でマリーンズの得失点差を見ていくと印象も変わってくる。

▼ 月別の得点数と失点数
6月:44得点/40失点(10試合)
7月:101得点/125失点(26試合)
8月:123得点/117失点(26試合)
9月:100得点/97失点(26試合)

 トータルでみるとマイナスだが、7月を除いて、6月、8月、9月の得失点差はプラスだ。6月は開幕2カード目のオリックス(ZOZOマリン)との6連戦6連勝などもあったが、7月は26試合中17試合がビジターという過酷な日程で、10勝16敗と大きく負け越した。ちなみに、月別の勝敗でも7月のみ負け越しとなっている。

 特に7月は投打ともに低調だった。打線でいえば月間で3割を打った打者がおらず、安田尚憲が.289、マーティンが.275、中村奨吾が.237、井上晴哉が.231、レアードが打率.209と主力打者が軒並み不振に喘いだ。

 投手陣も石川歩が月間防御率4.68、美馬学が7.15と、現在はチームの勝ち頭の“2本柱”が揃って不安定な投球内容だった。リリーフ陣も開幕からセットアッパーを務めていたジャクソンが7月8日に退団した後、7回を担当していたハーマンが8回に回ったことで、勝ち試合の7回を任せる投手が不在となり、月間救援防御率はリーグワーストの4.71と救援陣に苦労した月でもあった。

▼ 月別勝敗表
6月:8勝2敗0分
7月:10勝16敗0分
8月:16勝8敗2分
9月:15勝11敗0分

8月は打線好調


 8月に入ってからチーム状態が上がっていったが、打線でいえば、荻野貴司、レアードといった主力打者が不在の中、全員でカバーし得点していくことが多かった。

 20日のソフトバンク戦では2-4の10回に二死一塁からマーティンが打った瞬間にそれとわかる、値千金の同点2ラン。続く安田が左安、井上も四球を選び好機を広げると、代打・佐藤の打席中にワンバウンドしたボールは暴投となり、スタートを切っていた二塁走者の代走・鳥谷敬が、ボールが転々としている間に二塁から一気にヘッドスライディングでホームインしサヨナラ勝ち。

 25日の楽天戦では楽天投手陣に231球を投げさせ、11安打、12四死球、8得点を挙げた。なかでも1番・角中、2番・中村奨、3番・マーティンの3人で104球を投げさせた。

 9月に入ってからは得点力が落ちたが、4日のソフトバンク戦で10安打放ったが長打が1本もなくても、1本の安打で一、三塁の形を作り4得点を奪い勝利。8日の日本ハム戦では日本ハムが放った10安打の半分となる5安打ながらも5回のワンチャンスで逆転勝利した。

勝利の方程式が確立


投手陣も開幕前に“軸”と期待された8月以降、石川、美馬が復調したことに加え、何よりも勝利の方程式が確立されたことが大きい。そのことで少ない得点でも、逃げ切れるようになった。

 数字を見ても開幕してから7月末までのチーム救援防御率が4.39(108回2/3 自責53)だったが、8月以降は3.16(151回 自責53)と向上。

 8月9日のオリックス戦から唐川が勝ちパターンの7回を担当し、7回・唐川、8回・ハーマン、9回・益田の勝利の方程式が確立され、3人が同時に登板した試合は6試合連続無失点。

 1週間に4登板以上登板したリリーフはおらず、6連戦中に3連投(月曜日の休日を挟んで3連投はある)も、9月3日の西武戦から5日ソフトバンク戦にかけて3連投した益田の1度しかない。開幕から1週間で投げる登板数、連投などしっかり管理されている。そのため、8回・唐川-9回・ハーマン、8回・唐川-9回・益田で逃げ切るということもあった。

 ハーマンが16日に『右手第2指伸筋腱損傷』で一軍登録抹消されると、9月7日に巨人からトレードで獲得した澤村拓一が勝ちパターンの8回で投げ、9試合に登板して、防御率1.04。ハーマンの不在を感じさせないほどの働きを見せている。

 ビハインドゲームで登板することの多い小野郁、山本大貴といったリリーフ陣も安定した投球を披露し、救援陣の層は厚くなった印象だ。9月は8月に比べて打線の状態が落ちたが、救援陣をはじめとした投手陣の頑張りにより失点数が減少。7月、8月は失点数は100を超えていたが、9月は97失点だった。投手が安定したことで、援護が少なくても勝利することができるようになった。

 いよいよ今日から10月に入り、リーグ突ッパに向けて、負けられない戦いが続いていく。投打が噛み合いひとつでも多く白星を積み重ね、10月が終わった頃には歓喜の瞬間を迎えられることを信じたい。

文=岩下雄太

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