第91回都市対抗野球大会 準決勝
● 日本新薬 0 - 1 NTT東日本 ○
NTT東日本が日本新薬を1-0で下し、3年ぶりに決勝進出を決めた。
日本新薬・西川、NTT東日本・大竹の両先発右腕が立ち上がりから好投。3回までNTT東日本は2安打、日本新薬は無安打で0-0の投手戦に。先にチャンスを迎えたのはNTT東日本。4回表、制球を乱した西川から二死満塁の好機を作ると、6番・桝澤が三遊間をライナーで破り、左前へ適時打で先制する。
35歳のベテラン大竹は、高めのストレートと、スライダー、スプリットを武器に5回まで走者を一人も出さない完全投球。一方の西川は、5回表に味方の失策もあり、一死三塁のピンチを迎えるも、こちらもスプリットを駆使しながら的を絞らせずに後続を断った。
6回裏、日本新薬は一死から8番・鎌田が高めの球を捉えて中前打。5回1/3でパーフェクトが途切れたNTT東日本・大竹は、続く9番・板倉にも左前打を許し、一死一・二塁。しかし、初めて迎えたピンチにも動じなかった大竹。間を取りながら慎重に投げ、低めの変化球で1番・船曳を左飛に。さらに2番・古川も中飛に打ち取り、この回も無失点。
大竹は7回まで94球、2安打無四球無失点の堂々たるピッチングながら、8回からは2番手右腕・熊谷へ託した。一方の西川は9回を投げ切り、127球4安打1失点。9回裏の味方の攻撃に望みを繋げる。しかし、NTT東日本・熊谷の前に一打が出なかった日本新薬打線。
接戦を制したNTT東日本が1-0で勝利し、優勝した2017年以来、3年ぶりに決勝へ進出した。
▼ NTT東日本・飯塚智広監督
「(先発・大竹は)何も心配はしていなかった。体力だけ心配で、最後はバテたので。(抑えから先発へ回したのは)日本新薬の投手陣からなかなか点を取れないことが予想された。先に行かれたくなかったので、一番安定感のある大竹でいった。予定通り、良く投げてくれた。やっぱり経験とマウンドさばきが見ているこちらに安心感を与えてくれる立ち居振る舞いだったので、さすがだな、と。(決勝打の桝澤は)ウチにとっては外せない選手。(6番で使っているが)こっちの勝手な思いだが、(5番の)笹川とかで勝負を避けてくる場面もたぶん見られてくると思っていたので、その後ろに桝澤を置くことで走者がたまったところで返す、という思惑がある。前回優勝させてもらった時(2017年)は、もうちょっと計算的に機動力を使えたが、今は打力のチームになっているのかな、と思う。投打がガッチリと噛み合って決勝まで進めたので、いい流れで来ていると思う」。
▼ NTT東日本・大竹飛鳥投手
「本当に出来すぎ、というくらいのピッチング。先発自体はきのう言われていた。ここまで3試合、いい形で繋いでくれていたので、何が何でも抑えようと。丁寧に低めに投げようと心掛けていた。(ピンチを迎えた6回は)初回から飛ばしていっていたので、疲労はあったが、気合で乗り切った。疲労がたまっていて身体を振って投げていたので、身体を振らずにコンパクトに投げようと思っていた。(完全試合は)全然意識していなかった。ここまで来たからには、チームも優勝を目指してやってきたので頑張りたい」。
▼ NTT東日本・桝澤怜外野手
「(決勝の左前打は)外のカットボールだと思う。真っ直ぐを狙っていたが、その中でカットを拾えたらな、と思っていた。(これまでDHは)オープン戦ではあるが、公式戦ではあまりなかった。リズムが作りづらいところがあるので、イニングの合間に走ったりとか裏でスイングしたりとか、身体を動かすようにしている。(1番から現在は6番となり)クリーンアップはいい打者が揃っているので、そこの後ろに僕で何とか勝負できればと思っている」。
▼ 日本新薬・松村聡監督
「相手の方が力が上だった。一球に対する執着心、勝ちたい気持ちは、相手が上回ったかのかなと思う。西川は連投だったけど、責任感の強い人間で、今日は彼に任せようと最初から決めていた。本当にナイスピッチングでした。(4回の場面、少しボールが荒れていた点は)気持ちと体のバランスといいますかね、その辺が彼の課題だと思う。強さの反面、体が突っ込んで力み出したりするので、その辺は課題として取り組んで欲しい」。
▼ 日本新薬・西川大地投手
「最後まで味方を信じて投げられたかなと思う。序盤、コントロールのつかないところがあったけど、(鎌田捕手が)相手打者を研究してくれていたので、構えたところに投げれば大丈夫だと思った。捕手を信じて投げられた。(4回、4番・火ノ浦との対戦でコントロールを乱して四球となったが)ちょっと嫌な感じがしたというか、長打を打たれそうな雰囲気がした。相手に押されてしまった。自分の力不足です。(今後の課題は)関東のチームとの対戦で、相手にエース級の投手が来たら、なかなか点を取れないので、先制点を取られないようにすることは課題だし、相手が分かっていても打てないボールを投げられるようにしたい」。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
● 日本新薬 0 - 1 NTT東日本 ○
NTT東日本が日本新薬を1-0で下し、3年ぶりに決勝進出を決めた。
日本新薬・西川、NTT東日本・大竹の両先発右腕が立ち上がりから好投。3回までNTT東日本は2安打、日本新薬は無安打で0-0の投手戦に。先にチャンスを迎えたのはNTT東日本。4回表、制球を乱した西川から二死満塁の好機を作ると、6番・桝澤が三遊間をライナーで破り、左前へ適時打で先制する。
35歳のベテラン大竹は、高めのストレートと、スライダー、スプリットを武器に5回まで走者を一人も出さない完全投球。一方の西川は、5回表に味方の失策もあり、一死三塁のピンチを迎えるも、こちらもスプリットを駆使しながら的を絞らせずに後続を断った。
6回裏、日本新薬は一死から8番・鎌田が高めの球を捉えて中前打。5回1/3でパーフェクトが途切れたNTT東日本・大竹は、続く9番・板倉にも左前打を許し、一死一・二塁。しかし、初めて迎えたピンチにも動じなかった大竹。間を取りながら慎重に投げ、低めの変化球で1番・船曳を左飛に。さらに2番・古川も中飛に打ち取り、この回も無失点。
大竹は7回まで94球、2安打無四球無失点の堂々たるピッチングながら、8回からは2番手右腕・熊谷へ託した。一方の西川は9回を投げ切り、127球4安打1失点。9回裏の味方の攻撃に望みを繋げる。しかし、NTT東日本・熊谷の前に一打が出なかった日本新薬打線。
接戦を制したNTT東日本が1-0で勝利し、優勝した2017年以来、3年ぶりに決勝へ進出した。
▼ NTT東日本・飯塚智広監督
「(先発・大竹は)何も心配はしていなかった。体力だけ心配で、最後はバテたので。(抑えから先発へ回したのは)日本新薬の投手陣からなかなか点を取れないことが予想された。先に行かれたくなかったので、一番安定感のある大竹でいった。予定通り、良く投げてくれた。やっぱり経験とマウンドさばきが見ているこちらに安心感を与えてくれる立ち居振る舞いだったので、さすがだな、と。(決勝打の桝澤は)ウチにとっては外せない選手。(6番で使っているが)こっちの勝手な思いだが、(5番の)笹川とかで勝負を避けてくる場面もたぶん見られてくると思っていたので、その後ろに桝澤を置くことで走者がたまったところで返す、という思惑がある。前回優勝させてもらった時(2017年)は、もうちょっと計算的に機動力を使えたが、今は打力のチームになっているのかな、と思う。投打がガッチリと噛み合って決勝まで進めたので、いい流れで来ていると思う」。
▼ NTT東日本・大竹飛鳥投手
「本当に出来すぎ、というくらいのピッチング。先発自体はきのう言われていた。ここまで3試合、いい形で繋いでくれていたので、何が何でも抑えようと。丁寧に低めに投げようと心掛けていた。(ピンチを迎えた6回は)初回から飛ばしていっていたので、疲労はあったが、気合で乗り切った。疲労がたまっていて身体を振って投げていたので、身体を振らずにコンパクトに投げようと思っていた。(完全試合は)全然意識していなかった。ここまで来たからには、チームも優勝を目指してやってきたので頑張りたい」。
▼ NTT東日本・桝澤怜外野手
「(決勝の左前打は)外のカットボールだと思う。真っ直ぐを狙っていたが、その中でカットを拾えたらな、と思っていた。(これまでDHは)オープン戦ではあるが、公式戦ではあまりなかった。リズムが作りづらいところがあるので、イニングの合間に走ったりとか裏でスイングしたりとか、身体を動かすようにしている。(1番から現在は6番となり)クリーンアップはいい打者が揃っているので、そこの後ろに僕で何とか勝負できればと思っている」。
▼ 日本新薬・松村聡監督
「相手の方が力が上だった。一球に対する執着心、勝ちたい気持ちは、相手が上回ったかのかなと思う。西川は連投だったけど、責任感の強い人間で、今日は彼に任せようと最初から決めていた。本当にナイスピッチングでした。(4回の場面、少しボールが荒れていた点は)気持ちと体のバランスといいますかね、その辺が彼の課題だと思う。強さの反面、体が突っ込んで力み出したりするので、その辺は課題として取り組んで欲しい」。
▼ 日本新薬・西川大地投手
「最後まで味方を信じて投げられたかなと思う。序盤、コントロールのつかないところがあったけど、(鎌田捕手が)相手打者を研究してくれていたので、構えたところに投げれば大丈夫だと思った。捕手を信じて投げられた。(4回、4番・火ノ浦との対戦でコントロールを乱して四球となったが)ちょっと嫌な感じがしたというか、長打を打たれそうな雰囲気がした。相手に押されてしまった。自分の力不足です。(今後の課題は)関東のチームとの対戦で、相手にエース級の投手が来たら、なかなか点を取れないので、先制点を取られないようにすることは課題だし、相手が分かっていても打てないボールを投げられるようにしたい」。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)