ニュース 2020.12.05. 17:00

トップバッターとしてチームに勢いを与えたロッテ・荻野貴司

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ロッテ・荻野貴司 (C)Kyodo News

チームに勢いを与える第1打席


 「やっぱりロッテで優勝をしたいという思いが強いです。リーグ優勝という、ずっと目標にしてきたことがまだ達成できていない。ロッテの優勝の力になれるように、チームの勝利に貢献していきたいと思います」。

 ロッテの荻野貴司は、FA権を行使せず、来季もマリーンズのユニホームを着てプレーすることが決まった。

 今季のマリーンズの外野事情でいえば、シーズン最終盤に藤原恭大が一軍に台頭し、開幕前に支配下選手登録となった和田康士朗がチームトップの23盗塁、さらにはファームでルーキーの高部瑛斗が加藤翔平に次ぐイースタンリーグ2位の.344をマークするなど、将来が楽しみな若手が増えてきた。

 とはいえ、リーグ優勝するために荻野の活躍は必要不可欠。今季は『右大腿二頭筋の軽い筋損傷』で一軍登録を抹消された時期もあり、規定打席に到達しなかったものの、53試合に出場して、打率.291、1本塁打、10打点、19盗塁の成績を残した。

 今季はトップバッターだけでなく、開幕戦では3番を打つなど、2番、9番でも先発出場した。やっぱり、荻野はその試合の最初のバッターとして出塁し、チームに勢いを与える役割が一番似合う。

 1番で出場した43試合の第1打席の成績は、打率.308(39-12)、4四死球。荻野が初回、トップバッターとして迎えた第1打席の出塁は18度あったが、そのうち13度がホームに生還している。特に6月24日のオリックス戦から9月29日の日本ハム戦にかけて、第1打席に出塁した12試合全てでホームインインした。荻野が塁に出ると、チームに勢いを与えていることがわかる。

今年も見せた好走塁


 荻野といえば“走塁”。今季は53試合の出場にとどまったが、何度もチームを盛り上げる好走塁を数多く披露した。

 まずは、開幕直後の6月28日のオリックス戦。2-3の3回一死三塁、清田のショートゴロで三塁走者・荻野は、当たった瞬間にゴロゴー。内野の前進守備も関係なくホームインした。

 1つでも先の塁を奪うというのも持ち味。7月7日の西武戦では、0-1の3回一死二塁、センター前にヒットを放ち、二塁走者の柿沼を刺そうとセンター・川越がバックホームするのを見て二塁進塁。10月1日の日本ハム戦、0-0の3回二死走者なしから荻野がレフト線へ放った打球で、レフト・近藤がセンター寄りに守っているのを見て一気に二塁を陥れた。

 荻野ならではの“巧み”な走塁もあった。7月10日の西武戦、0-3の1回無死一、三塁から菅野のファーストゴロで、三塁走者の荻野は三本間に挟まれるも、ホーム前でフェイントのような動きを見せ、生還という“足技”を披露した。

 シーズン最終盤の10月31日の楽天戦では、1-3の6回無死二、三塁から角中の鋭い当たりのショートゴロで、二塁走者の荻野は角中が打った瞬間にスタートをきり三塁へ進塁する好判断。

 1点をもぎ取るために相手の守備のミス、ヒット1本で俊足を飛ばして一塁、二塁などからホームへ還ってきたり、打者走者としても、浅い外野へのヒットも相手の守備の動きを見て一気に二塁へ陥れるなど、高い“走塁力”、“判断力”というのは荻野自身だけでなく、チームとしての武器となっている。

リーグ優勝への想い


 FA権を行使せず残留することが決まったコメントで荻野は「やっぱりロッテで優勝をしたいという思いが強い」と話しているように、近年荻野は“リーグ優勝”を目標に掲げることが多い。

 今季も春季キャンプ中、どんなシーズンを送りたいのか質問すると、「僕が入団してからリーグ優勝したことがないので、そこを目標にしていきたいと思います」と掲げていた。

 リーグ優勝への思いは人一倍強い。荻野がホームに駆け抜ける回数が増えれば、リーグ優勝も見えてくる。

文=岩下雄太

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