ニュース 2020.12.08. 17:01

オリ西浦と近藤が育成再契約 「僕が最初に復活してやろう」難病から再起目指す

無断転載禁止
契約更改に出席したオリックス・西浦颯大選手

「激痛が走った…」年内に手術の予定


 オリックスの契約更改が8日行われ、球団から11月26日に病気や故障のため来季、支配下選手契約を行わないことが発表されている3年目の西浦颯大選手、近藤大亮投手の2人が育成選手として再契約した。

 西浦は「医者から復活の可能性は8割強なく、復活した人はいないといわれたが、僕が最初に復活してやろうと思っている」とプロ野球の舞台へ必ず帰ると、復活を誓った。西浦の背番号は「00」から「125」、近藤は「20」から「124」に変更される。

プロ野球を見るならDAZN!
>>1カ月無料トライアルはこちら<<

 西浦は11月に左大腿骨を疲労骨折。その後の検査で難病に指定されている両側突発性大腿骨頭壊死症と診断され、今月21日に京都市内の病院で手術の予定。球団の発表直後に、自身のツイッターで「絶対に戻ってきます」と書き込んでいたが、公式の場に姿を見せるのは初めて。

 育成選手契約を結んで850万円ダウンの500万円でサインを終えた西浦は、「シーズン終盤に少し違和感があり、一軍に上がってすぐに激痛が走った。試合中は力が入らなかった」と、症状が出た当時の様子を説明。医師から病気について説明を受けた際も「そんなにひどいのかなと思ったが、落ち込んだり恐怖心を抱いたりしたことはなかった」という。

 現在、体に負荷をかけないよう「なるべく動かないようにしている」というが、痛みはないそうで、痛み止めも飲まず日常生活に支障はないという。手術は、自らの骨盤から股関節に移植する方法を採り、片方の脚から手術を行い、3か月後にもう一方の脚を手術。約6か月入院し、1年後に歩けるようになるという。

 西浦は明徳義塾高で2年の春から3年の夏まで4度の甲子園出場を果たし、2018年にドラフト6位で入団。1年目の公式戦出場は2試合だったが、昨季は俊足で守備範囲の広さを買われ、「2番・中堅手」として開幕スタメン出場し、計77試合に出場した。3年目の今季は、課題の打撃を磨き定位置定着を目指していたが、一軍出場は49試合、91打数17安打4打点、打率.187に終わった。

 記者会見の終盤に、どんなプロ野球選手として帰ってきたいかを問われ、「入院中に本を読んで、しゃべりが上手になりたい」と、報道陣から笑いを取った西浦。甲子園やプロ野球の公式戦など、大舞台を経験してきたが、「これまで一度も緊張したことがない」というほど、強心臓で本番に強い21歳。若く強靭な身体に不屈の精神を持つだけに、病魔に打ち勝って、必ず一軍のグラウンドに帰って来てくれることだろう。


近藤はTJ手術「這い上がるだけ」


 一方、今年9月に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた近藤は、「サインはした。下がったが額は想像にお任せする。育成だから当然です」と現状を冷静に受け止めた。

 大商大、パナソニックを経て2016年にドラフト2位で入団。2年目に52試合に登板し6ホールドポイントを挙げ、18、19年も各52試合に登板し中継ぎとして定着した。5年目の今季、春季キャンプから肘に違和感を覚えたが「チームの力になりたいと、出来るところまで投げたが無理だった。二軍戦に登板するまで回復はしたものの本来のボールはいかず、強く投げると肘が痛くなってきた」と、手術に踏み切った経緯を説明。オフは球団施設の舞洲で自主トレを行い、来年1月10日に軽いキャッチボールを始めるという。

 「体力強化など、今できることをしっかりと行う。正直、来年に間に合うかどうかわからないが、再来年のビジョンは僕の中では見えている。それに向けてやるべきことをやって、前に向けて這い上がるだけです」と力強く結んだ。

 野手では3年目の山足達也が350万円増の1500万円でサイン。「ほぼ1年を通して一軍にいたが、レギュラーに定着できなかった。打てなくてもチームに貢献していると思ってもらえる選手になりたい」と、二遊間のいずれかの定位置獲りを来季の目標に掲げた。

 また、東晃平投手、稲富宏樹、フェリペ両捕手、岡崎大輔内野手が、引き続き育成選手契約を結んだ。岡崎は「もう一年、機会を与えてくれた球団に感謝したい。千賀さんや甲斐さんが活躍しているソフトバンクをみてもわかるように、育成出身選手が活躍しているチームは強い。チームが強くなるためにも、上の選手が危機感を持ってプレーしてもらえるよう、(育成の)僕たちが頑張りたい」と闘志を燃やしていた。


文=北野正樹(きたの・まさき)
ツイート シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西