ニュース 2021.02.12. 17:00

ロッテに不可欠な“底上げ” 伸び盛りの若手たち、どんどんアピールせよ!

無断転載禁止
ファーストの守備にも挑戦中のロッテ・山口航輝[提供=千葉ロッテマリーンズ]

いよいよ実戦がスタート


 マリーンズは12日に一軍の石垣島春季キャンプを打ち上げ、13日から沖縄・那覇遠征がスタートする。いよいよ開幕一軍入りに向けた競争が本格化していく。このオフはドラフトで獲得した新人選手以外では、補強した選手はメジャー通算922試合出場したエチェバリアのみ。野手、投手ともに現有戦力の“底上げ”が例年以上に、必要になってくるシーズンとなりそうだ。

 そのなかでも、期待がしたいのが若手の成長。13日からの那覇遠征のメンバーには昨年113試合に出場した4年目の安田尚憲、チームトップの23盗塁をマークした和田康士朗、代打で打率.310をマークした佐藤都志也、シーズン最終盤でプロ初本塁打を含む3本の本塁打を放った藤原恭大といった昨季一軍を経験した選手をはじめ、今季一軍定着に期待がかかる高部瑛斗、福田光輝、古谷拓郎、山口航輝、さらにはルーキーの鈴木昭汰、小川龍成、河村説人も那覇遠征に参加する。

 ここから何人の若手が、開幕一軍を掴めるのかがひとつの注目だ。野手では高卒3年目の山口が、今キャンプの打撃練習でドラ1の鈴木、山本大貴から柵越えを記録するなどアピールを続けている。守備でも出場機会を増やすために、昨年11月のフェニックスリーグから本職の外野だけでなく、一塁の守備にも本格挑戦。

 過去2年ファームで過ごしている時間が長く、一軍での経験が少ない。そのなかで練習試合からバットで結果を残し、守備でもしっかり守れるところを見せていきたい。「打つだけではダメだと思いますし、守りもしっかりしないといけない」と、攻守でアピールしていくことを誓った。

 “大学ナンバー1ショート”と呼ばれていた新人の小川が、レギュラーの藤岡裕大を脅かすことができるかも注目。守備面では、ボールを捕ってから持ち替えるまでのスピードが非常にはやく、何年もプロでプレーする選手たちと遜色のない動き。「一番の課題はバッティング」と小川が話すように、プロのボールにどこまで対応できるかがカギとなってくる。

 外野手も若手が中堅の加藤翔平、岡大海、菅野剛士といった経験のある選手たちに食らいつき、実績のある荻野貴司、角中勝也、福田秀平らが合流するまでに存在感を見せられるか。“外野”は激戦が予想されるだけに、和田のように“足”という武器を持つか、バットで結果を残すかでその先の道が拓けてくる。

投手陣は?


 投手陣では、昨年1年間でストレートのスピードがアップした古谷が、今季最もブレイクが期待される若手といえる。8日に務めた打撃投手では、藤原に2球当ててしまうなど、ボール先行の投球となった。投球フォームを変更してからストレートのスピードはあがったが、まだ感覚的に馴染んでいない部分がある。それでも、古谷は「まっすぐを完璧にコントロールできなくても、ゾーン内にしっかり強い球を放る。それができてくれば、もう少し形になってくると思う」と自信を見せる。開幕先発ローテーション入りを掴むためには、結果を残し続けていきたい。

 古谷とともに先発枠を争うことになる鈴木は「正直競争だと思うので、しっかりアピールできるように頑張っていきたい。自分の持ち味である強気のピッチングと打者を抑えにいく姿勢をしっかり見せていきたい」と、決意。同じく先発ローテを狙う大卒3年目の中村稔弥は、8日に高部の打撃投手を務め、22球中安打性の当たりを1本に抑えた。ストレートで空振りを奪うなど力強く、特にアウトコースに投じたボールは非常に素晴らしかった。

 育成選手ではあるが、本前郁也も忘れてはならない。8日に務めた打撃投手では、同じ育成のサントスからストレート、変化球で空振りを奪った。育成選手でありながら春季キャンプは一軍に抜擢され、今回の那覇遠征のメンバーにも選出。アピール次第では、支配下選手登録だけでなく、一気に開幕先発ローテも見えてくる。

 リリーフ陣では、13年ぶりの2位入りに大きく貢献した澤村拓一の大リーグ移籍が決定的。新たなリリーフの台頭が待たれる。高卒3年目の土居は9日に務めた打撃投手で、安田のバットをへし折った。二段モーション気味で投げていた投球フォームも、この日はクイック気味に投げ制球が安定していた。打撃投手で見せていた投球を実戦でも続けることができれば、面白い存在になりそうだ。

 19年は種市篤暉、20年は野手では和田、安田、投手では小島和哉、小野郁と、2月の練習試合から結果を残した若手選手たちが、シーズンに入ってからもチームの戦力となった。目立った補強がなかった今季は、投手、野手共に一人でも多く若手が一軍の戦力になってほしいところ。“開幕一軍入り”をかけたサバイバルレースがいよいよスタートする。

文=岩下雄太

【PR】千葉ロッテマリーンズを観戦するなら「DAZN Baseball」

吉井監督体制2年目を迎えるロッテ。"令和の怪物"佐々木朗希がエースとしてフル回転し、チームを悲願のリーグ制覇へ導けるか注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西